理系の人

東京で両親が公務員の家庭に生まれました。小学生のころからアマチュア無線に興味を持つ、理系人間でした。そのままの勢いで、大学は電気通信工学という「無線」の分野で学びました。

就職は、コンピュータの会社。通信とはほぼ隣接の業界。そこでコンピュータの設計業務に就きます。トヨタ自動車でのレクサス(現セルシオ)製造ラインコンピュータの通信部分設計が最初の大きな仕事でした。

転機

あるとき、コンピュータの仕事よりも、スポーツ選手のケアの仕事をしてみたいと思いつきました。当時、冬になると毎週のように出かけていたスキー活動の中で専門家によるメンテナンスを受けたことがあり、その体験の影響がとても強くありました。そして、会社を辞め、再び学生になるという決意に至ります。

無事、柔道整復師の学校に入学し、会社も辞め、接骨院での修業時代に入ります。学生の間、3つの接骨院で仕事を覚えさせていただきました。と、同時に、学校とも働いていた接骨院とも別に、キネシオテーピングの講習会に通い、テーピング技術を学び、磨きました。

接骨院での勤務時代、どこもとても繁盛していて、とても忙しかったです。ただ、忙しすぎて、思っていたような施術を患者さんに提供することができません。接骨院といえば一般的な「電気をかけて、痛いところをマッサージし、湿布を貼っておしまい」というルーチンワークでした。

感想としては、単純な肉体労働。これでは、たんに時間が掛かって治ったのか、自分の施術で治ったのかが全然わからない、というか、たぶん時間が掛かって患者さんの自然治癒力で治っただけだろうな…、と思うことが多かったです。

自分で開業をするときにはこれじゃいけない、と強く思っていた修業時代です。

自分の城

無事、専門学校を卒業し、柔道整復師の免許も取れた1年目、ちょうど東京でスポーツトレーナーのための講習会が開かれ、参加することができました。1年掛かりの結構大変なカリキュラムです。講師の先生方は、その分野で日本トップレベルの方々ばかり。大変勉強になりました。

そして、大宮で「はしお接骨院」開業となりました。

自分の治療院では、誰にもやり方について制限されることはありません。そこで、患者さんの身体の様子をよくみて、しっかりと施術をするということに取り組みました。商売的には、周りの接骨院と同じように、「電気→マッサージ→湿布」というルーチン的な施術をしていった方がいいのかもしれませんが、それでは会社を辞めてまでこの仕事を始めた意味がなくなるので、ひたすら「治す」ということに取り組みました。

いよいよスポーツ選手のケアへ

そんな時に、地元埼玉で国体が開催されるということで、埼玉県体育協会がトレーナーの募集を始めました。開催県の総合優勝は至上命令なのです。そして、縁あり、バレーボールのトレーナーを任せていただきました。1年かけて学んだ講習会の修了が資格となっていて、絶妙のタイミングでした。

バレーボールにはいくつかの種目がありますが、その中の成年男子9人制バレーボールの埼玉県代表チーム(埼玉選抜)の帯同トレーナーとなりました。その年、全日本クラブカップでは優勝(クラブ日本一)、国体では準優勝し、とても貴重でエキサイティングな経験をさせていただきました。いまでも、国体を超える緊張感はまだありません。

全日本クラブカップ

その後、いろいろな競技の選手サポートをさせていただいて今に至ります。施術の方法、考え方が「人間としての最大パフォーマンスを発揮させる」というものなので、専門競技性はありません。あくまでも人としてのパフォーマンスの最大化を図ります。実は、運動をしていない人でも子供でもお年寄りでもなんでもこいです。

第2の転機

そうやって接骨院として運動選手のケアをしてきましたが、段々と難しくなってくることが起き始めました。あまりご存じない方が多いのですが、接骨院は原則として「ケガにしか健康保険が使えない」のです。「身体を調整して動きやすくする」というのは保険の効かない施術となります。

ただ、看板が接骨院だったので、戸惑う方も多かったため、2015年思い切って、アスリートのボディケア専門の自費治療院として「Body Tuning Labo K7”」に移行をしました。一応、接骨院のライセンスもあるので、普段ケアをさせていただく選手たちがケガをしてしまったときのために、ケーセブン整骨院も併設しています。ただ、あくまでもケガをしてしまったときのための施設となっています。
(アスリート向けとしていますが、一般の方の施術も普通に受けています。)

K7

そうやって今現在に至っています。そんな今現在、競技種目的には、テニスとマラソン(陸上長距離)の方が比較的多いです。テニスはプロ選手のメンテナンスも行っており、世界を飛び回っている選手もいます。これからの活躍をサポートできたらと思います。

マラソンはフルマラソンを3時間切ってくる市民ランナーとしては速い方が多いです。ちなみに、K7”は「キロ7秒」という意味からつけました。フルマラソンを3時間くらいで走る選手がK7”でメンテナンスを受けると「キロ7秒」速く走れるという意味です。

そもそも、研究肌の人間なので、常に施術品質を上げようと努力しています。ただのルーチンワークから脱却した、質の高い施術をどんどん進化させているところです。