競技ごとの専門性

スポーツをしている方を中心に治療をしたいとスタートをしてから10年以上の時間が経ちました。最初は、スポーツをされていない方がほとんどで、トレーナー活動などを通して段々と増えてきた感じです。
今では、いろいろな競技の方が来院されます。球技などの身体以外のものを使う競技もあれば、純粋に身体を使う陸上や競泳、逆にいかに動作を精度高く再現出来るかという弓道やアーチェリーなども。少し異色な所では、自動車のラリー競技などまで。
以前、ある競技関係のドクターから、その競技を自分でやったことがあるかを聞かれました。実際、ほとんどやったことがなかったのでそう答えると、
「自分でやったことのない人が、トレーナーとかできるのか?どんな筋肉が使われるとか分からないだろう?」
と言われたことがあります。
他からも同じような質問をされることは意外とあります。


個人的には、自分の体験は全く関係ないと思っています。もちろん、あった方が有利な面もありますが、必ずしも必要ではないでしょう。
どんな競技をやるにせよ、基本は「人間の身体」なのです。大切なのは、どんな筋肉がどんな風にどれだけ使われるのかではなくて、それらがすべてちゃんと機能をしているかどうかを見極められるか、そして修正できるかどうかなのだと考えています。
動いている選手を見たときに、それがしっかりとスムースに働いているのかどうかを見極められるか、それがまず最初に求められることです。選手自身が気づかない身体の微妙な狂い。微妙にパフォーマンスには影響してくるし、怪我のリスクも増えます。これが見えるかどうかがとっても重要です。
それができた後に、どんな筋肉がたくさん使われるんだとか、鍛えなきゃいけないんだという話になってきます。
まず、選手の身体がちゃんと働いているのか。ほとんどの場合見落とされて、鍛えるとかそういう話になる。基本なくして、いきなり応用問題をやりだすようなものですね。
足音、左右均等ですか?
歩いた時、左右前後に微妙な差は感じませんか?
そんなもの、「癖のレベルだからいいんだよ」なのか、「どっかちゃんと働いていないみたいだ。コンディショニングしなきゃ」の発想の違いは後々大きな違いを生むものだったりします。
怪我をしたから鍛えて治そう。短絡的に出てくる発想だとすれば、かなりヤバイですね。

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner
もともとは、富士通系のコンピュータメーカーでハード設計を11年くらいした。
ある時、運動選手のケアがしたくなり、脱サラ、接骨院開業。本格的にケア事業をするために、現在の自費治療院を開設。
今では、世界に挑戦するジュニアテニス選手やプロ選手。3時間を切る、比較的早い市民マラソンランナー、ダンサーや俳優などのケアサポートを行う。