見えないはずのものを見て治療する

この辺では久しぶりの大雪。車はかなり止まりました。人の動きもだいぶ少なかったようです。

個人的には、雪は好きです。独特の静けさと寒さがあって、そんな中暖かい部屋でコーヒーを飲みながら読書したり勉強したりって、なんだか落ち着きます。

なので、近所のカフェまで15分ほど歩いていき、勉強的(?)読書をしてきました。

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視覚が見ているもの

脳の働きの話満載なのですが、その中に「視覚」の話があります。ここ、非常に興味深かったです。
人は、そこにあるものを見ていると思っていますが、実はそうではなく脳が作り出した映像を見ていると思い込んでいるのだそうです。

「わたしたちが見るものは、脳がわたしたちに見せるものにすぎず、100パーセント正確とはかぎらない。」

なかなか信じられないとは思いますが、例えば時々行われる効き目のテスト。右目で見たものと左目で見たものが違って見えますよね。でも、両目で見ると一つの映像として見える。これは、脳が映像を作り上げている証拠の一つなのだそうです。

施術の時に使っていた…

実は、治療の時にこの機能を使っています。

クライアントを目の前にして、不具合を聞き、それを確認するためにたくさんテスト、評価をします。例えば、正面から見て「バンザイをしてみてください」とか。

そうしたときに、身体の正面から見ているだけにも関わらず、背中側のトラブルが見えるんですね。「どうして見えてないところが分かるんですか?」と聞かれることもありますが、これはやっぱり見えているんですね。

どういうことかというと、今までに同じようなことを繰り返してきています。なので、脳の中には、この動きの時にはこうなっているという記憶があるんですね。

右目と左目の問題と同じように、ある動きを見たときにあたまの中で過去の情報から映像を作り出し、それが見えているという感覚になるのだと思います。

簡単なことじゃないけど、誰でもできる(?)

もちろん、簡単にできることとは思えません。

ある動きを見たときに、どうなっているのかを細かく評価するということを繰り返していったときに、その情報を脳が経験情報として蓄えていくのだと思います。ある程度の経験を積み、ある閾値を越えたときに物理的には見えていないであろうところが脳によって見せられるのでしょう。

これができるようになってくると、自分には見えているのに他人には見えていないということが分からなくなってきます。不思議な感覚。「どうして、それ見えないの???」という感じ。

動きを見て評価するということは、クライアントからも同業系の人からもよく分からないと言われます。が、よく見る、ひたすら見るということを繰り返していくことで、今まで以上に見えるものが広がっていきます。

人間と言うか脳の能力ってすごいですね。

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner
もともとは、富士通系のコンピュータメーカーでハード設計を11年くらいした。
ある時、運動選手のケアがしたくなり、脱サラ、接骨院開業。本格的にケア事業をするために、現在の自費治療院を開設。
今では、世界に挑戦するジュニアテニス選手やプロ選手。3時間を切る、比較的早い市民マラソンランナー、ダンサーや俳優などのケアサポートを行う。