スポーツ障害について考えてみる

スポーツ障害というものについて考えてみたいと思います。

今回の話の内容的には、シンスプリントとか腸脛靭帯炎、疲労骨折などが実例として考えやすいです。

身体の話から少し離れますが、「金属疲労」と言う言葉がありますね。金属に曲げたり歪めたりそういう力を繰り返し加えると壊れてしまうというもの。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%B1%9E%E7%96%B2%E5%8A%B4 

30年近くも前になるJAL123便の墜落事故も圧力隔壁の金属疲労による損壊と言われていますね。繰り返し負荷を与えると壊れるんです。

実は、疲労骨折なんかも同じことです。骨に対して曲げたり歪めたりみたいな力を加え続けると壊れる(折れる)んですね。

人の場合は、骨自体が時間と共に修復をしていくので、治っていくスピードの方が早ければ折れないし気が付かれないでしょうし、負荷をかけるスピードの方が早ければ治ることが間に合わずに折れるということになるでしょう。

シンスプリントは「悪化すると疲労骨折になるよ」と言う先生方もいて、スネの骨に対して傾いた力や衝撃的な強い力を掛け続けると、負荷の集中したところに痛みがでます。(歩行動作などを動画撮影すると確認できます)

腸脛靭帯炎は靭帯と骨が擦れて生じると言われているので、擦れ方が修復よりも早く、強ければ発症ということになるし、修復が早ければ何も起きないと言えそうです。

スポーツ障害をどのように考えるのか

このことが分かると、これらのスポーツ障害についての考え方が少し変わってくると期待をするのですがいかがでしょうか。

というのも、要は、患部に対する負荷の掛かり方が問題な訳で、それに対して何の対策もしないでおけばまた負荷を掛ければ壊れるということ。(休むだけじゃダメということ)

ということは、これらの症状が出て治療をするときに、痛みの出ているところに治療をするのではなくて、壊す原因になっているものに対して治療をすべきということになります。123便の例で言えば、圧力隔壁を強化するのではなくて、そこに連続的に過負荷が掛からないようにすべきだということですね。(123便の件は、事故前に別の事故があり、その時の修理がうまくいっていなかったことが原因らしいです)

着目点はどこなのか

結局のところ、壊れたところだけをみるということではなくて、身体全体に発生する力がどこにどのように掛かるのかを評価して、部分的に集中することが無いようにしなければいけないということ。それには、実際にトラブルを起こす動きそのものを評価するべきということです。

自動車で言えば、タイヤが片減りすればアライメントを取るという発想。まさにそれは原因をとることです。原因は見ないでおいて、タイヤ交換だけをするのであればまた同じことが起きて、お店が儲かるということですね。

つまりは、スポーツ障害もそういうことです。

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner
もともとは、富士通系のコンピュータメーカーでハード設計を11年くらいした。
ある時、運動選手のケアがしたくなり、脱サラ、接骨院開業。本格的にケア事業をするために、現在の自費治療院を開設。
今では、世界に挑戦するジュニアテニス選手やプロ選手。3時間を切る、比較的早い市民マラソンランナー、ダンサーや俳優などのケアサポートを行う。