ボディメンテナンスってそういうことだったのか!

普段の治療院でのメインの仕事は「ボディメンテナンス」だと思っています。痛いとか重いだとか、そういう症状をとる「治療」っぽいこともしますが、やっぱり重視しているのは「ボディメンテナンス」です。

ではまず、「ボディメンテナンス」と「治療」の違いについてです。この違いがわかる方は多くないのですが、とても大切なことなので書いてみます。

試合間のチェックと調整

ボディメンテナンスと治療の違い

「ボディメンテナンス」と「治療」の違いは、物でいえば「点検・整備」と「修理」という感じ。

ボディメンテナンス:治療=点検・整備:修理

壊れてしまった物を直すのが「修理」で、壊れてしまった身体を治すのが「治療」。壊れていなくても定期的に状態を把握して、場合によっては修正するのが「ボディメンテナンス」であり「点検・整備」です。

ボディメンテナンスで得られること

では、ボディメンテナンスについてです。

まず目的は、

  • 軽く正確に動ける身体にする
  • 怪我をしにくい身体にする

ことです。一言でいえば、運動パフォーマンスが高くケガをしにくい身体にするということです。実際、定期的にメンテナンスをさせていただいている方々にシーズンを通して大きなトラブルはほとんど起きなくなっています。

ボディメンテナンスは必要か

自動車は定期点検がありますが、受けない人も多いです。それは受けなくてもあまり問題にならないから。でも、それは一般ユースの人です。自動車レースであれば、必ず点検・整備されます。レースに出っぱなしということは基本的にはありません。

あと、道具を使うスポーツであれば、たいてい壊れていなくても手入れされます。スキーだったらワックス掛けたりエッジ磨いたり。野球ならグローブやスパイクを磨く人はいます。テニスだったらガットやグリップの張替えをします。壊れてなくてもしますよね、そういう手入れ。

スポーツにおいては、「自分の身体」が一番の道具です。それを手入れしないで物としての道具にだけ手入れをするのは、こういう仕事をしている立場からすると不足だと思います。スポーツをストレス発散のためにするのだったらそれでもいいのかもしれませんが、「上手くなりたい」とか「強くなりたい」という想いがあるのなら身体の手入れは必須です。

実際にはどんなことをするのか

そうはいっても、「痛くもないのに何をするの?」と思う方はたくさんいます。それでもK7″では全身に渡り、点検・整備をしていきます。

特に意識をしているのは、重心の前後・左右へのズレ。ズレていればそれを最適と考えているところに調整します。ズレのチェックは足踏みをしてもらって、頭が左右不均等に揺れていないかとか、足踏みのリズムが左右でズレていないか、足の指が浮き気味になっていないか、腕の振りが左右同じようになっているか、などなど多岐にわたって目視します。足の裏がしっかりと床(地面)に密着することもかなり重要です。

そして、不均等になっている場合には、その原因と思われる場所に負荷をかけてちゃんと抵抗ができるかを見ていきます。力比べでちゃんと力が出るかですね。たいていはちゃんと抵抗することができないので、それをできるようにします。これを全身にわたって行います。テスト項目としては100以上です。どんな感じか、ダイジェスト(早送り)で紹介します。モデルは今年世界ランカーになったテニス選手。リアルでは30分くらいの時間がかかります。

また、最終的には競技種目ごとによく行われる動きを再現してもらいます。そこで特に問題が見られなければ終了です。ほとんどの場合は、競技種目の動きの再現で修正点が出てきます。まだ全身の調整だけでは不充分ですが、こうやって見落としを防いでいます。

野球選手だったら、シャドウピッチングにバッティング。テニスだったらフォアハンド、バックハンド、サーブを素振りで再現してもらいます。ゴルフも素振りしてもらいます。空手だと正拳突きや蹴りをしてもらいます。ダンス系では苦手なステップやスピンなどをしてもらうことが多いです。

一般的な治療であれば、痛いところとその周辺だけを見ることが多いと思います。ただどんな運動でも動き的には全身性なので、局所的にみるよりは全体的な動きを確認した方が精度高い身体になると考えています。

実際に受けている人はどんな感じで活動できているのか

受けていただいた方100%に受け入れていただいて継続しているとは言えません。個々の身体の感覚はまるで違うので、外から見て大きな変化があっても全く感じ取れない方もいらっしゃいます。ただ、継続されている方は大きなトラブルなく活動を続けられています。

メンテナンスを受け始めるまでは、自分でたくさんテーピングをしたりコンプレッションスーツを着たりしていたという方が、ほぼノーセルフケアになって月に一度のメンテナンスで全然問題なくなったとお話しいただいています。「3年前の私より絶対に強い」という言葉もいただいています。

また、あるマラソンランナーはメンテナンスを受けだしてから半年で自己ベストを30分近く短縮しました。3時間15分くらいだったものが2時間50分くらいになりました。その間、自己ベスト連発されていました。ノントラブルで、しかも軽く動く身体で練習効果が向上したのでしょう。もちろん、練習内容も修正しながらだとは思いますが、急激な変化だったので、メンテナンスのおかげだと言っていただいています。

さいごに

日本のスポーツ現場では、まだまだ根性論が根強く残っているようです。痛みがあっても練習を休めないという話はよく聞きます。程度問題ではあると思いますが、ちゃんとした治療や予防・ハイパフォーマンスのための施術を練習のためだけに受けられないのは、スポーツ界にとっては大きな損失です。

今後、こういったケアや栄養補給まで加えたもので、安全でさらに効率よく上達していくのが当たり前の世界になるといいなと思い活動を続けていきます。「試しに」と受けていただいて評価していただくのもありです。ぜひ、ご利用ください。

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner
もともとは、富士通系のコンピュータメーカーでハード設計を11年くらいした。
ある時、運動選手のケアがしたくなり、脱サラ、接骨院開業。本格的にケア事業をするために、現在の自費治療院を開設。
今では、世界に挑戦するジュニアテニス選手やプロ選手。3時間を切る、比較的早い市民マラソンランナー、ダンサーや俳優などのケアサポートを行う。