全日本テニス選手権89th(予選決勝・本線一回戦)を見学してきました。

11月2日(日)に全日本テニス選手権89thの予選決勝と本戦一回戦を見に有明テニスの森公園に行ってきました。

先月よりFテニスさんで仕事をさせていただくようになり、ジュニアを中心にボディメンテナンスを行うようになりました。とはいえ、最終的には試合会場でどれだけのパフォーマンスが出せるのかというのが一番大切なこと。そこで、勉強と情報収集のために国内大会では最高峰の全日本テニス選手権に見学に行ってきました。

現場には現場にしかない情報がありいろいろ学びとなりましたので、現地レポート的な話、感想を思いつくままにお伝えしたいと思います。

プロとアマの区別が明確ではない

野球、サッカー、ゴルフなどは(実際には知らないけど)プロとアマって結構しっかり分かれているように思います。プロテストがあったり、プロ契約だったり。でもテニスは一応そういうシステムもあるそうですが、それほどきっちりと分けられているわけではないそうです。(そんなことはないよ、ということがありましたらコメントでお願いします。)

現実問題、大会の賞金だけで食べていけるという人は、ホンの一握りというか、ホンの数人のように思います。実業団登録をしていたり、学生さんだったりと、いろいろな人がいらっしゃいます。これは、このあとサポート体制(費用)的な話に影響してきます。

トレーナーがいない!!!

個人的な経験値としてはバレーボールが一番多いのです。バレーボールでは、全国大会レベルでは、数は少ないもののトレーナーさんを帯同しているチームがあります。試合間にマッサージをしている姿を一番見る気がします。あと、怪我や障害のある選手にテーピングをしたりということでしょうか。

で、今回のテニスの現場では、一人もトレーナーさんを見かけませんでした。これはちょっとびっくり。同行していただいた選手に聞いても見たことがないとのこと。

考えてみれば、多分費用の問題です。テニスは個人競技なので、トレーナーさんを帯同しようとすれば、その費用を一人で賄わなければいけません。これは非常に大きな問題。それともう一つ理由になりそうなことがあって、試合中にトラブルが起きると、たとえ個人契約のトレーナーさんがいてもコートに入ることはできないそうです。で、主催者が用意をしたトレーナー(?)さんがケアをします。今回も2例ほどケアを受けている姿を見ましたが、それらは主催者用意の方だそうです。これだと、個人契約はしない方向になりますよね…。

あまり身体のケア意識が高くない?

選手たちや関係者の方々に話を聞くと、テニスはメンタルの影響が結構でるそうです。基本的には個人競技なので、試合中には誰も助けてくれません。野球のようにタイムを取って、みんなが集まってくれるというようなことはないです。なので、一旦あきらめムードになったりするとそのままずるずるいっちゃうってことはとてもありそうです。

また、ラケットという道具も使うし、コートも会場によって変わり、相性もあるそうです。そんな、いろいろなパラメータがあるので、身体に対する意識は思ったよりも高くないように感じました。ある選手に聞いたら、セルフケアはストレッチ&ストレッチポールくらいとのことでした。特に、定期的にボディメンテナンスを費用をかけては行っていないそうです。所属クラブにトレーナーさんがいる場合には、時々みてもらう感じだそうです。いなければしなくなってしまうということでしょう。

では、今後どうしていくか

個人的には、毎月ボディケアのための時間と場を頂いているので、そこで頑張るというのが一番大切なことなのですが、やっぱり試合当日に現場でのケアは一番効果的でもあり、何とかしなければって思います。

上に書いたように、費用の問題が一番の壁になると思いますが、所属クラブ単位でまとめてケア契約をするとか、何となく中の良い選手たちに集まってもらって、出張治療院のようなイメージで費用をいただくとか、考えていかないといけないです。あと、一番重要なのは、現地ケアを受けないと勝てないと思ってもらえるような品質のケアを提供することです。僕達も、常に進歩する努力を積まないといけませんです。

今回、テニスのビッグイベントで見学&情報収集をしてきましたが、「身体」という視点でまだまだ僕ら身体の専門家が提供できること、すべきことがたくさんあることが分かりました。個人競技では費用的な壁は存在しますが、団体競技のように全員(多くの)選手の同意が得られる必要もなく、モチベーションの高い選手たちと付き合えることは有利な点です。結局それが、最終的には競技力向上につながること、と信じて活動していきます。

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner
もともとは、富士通系のコンピュータメーカーでハード設計を11年くらいした。
ある時、運動選手のケアがしたくなり、脱サラ、接骨院開業。本格的にケア事業をするために、現在の自費治療院を開設。
今では、世界に挑戦するジュニアテニス選手やプロ選手。3時間を切る、比較的早い市民マラソンランナー、ダンサーや俳優などのケアサポートを行う。