大宮西高校ソフトテニス部サポート(試合前)

前記事の続編です。

今年2回目の大宮西高校ソフトテニス部でのトレーナー活動をしました。今回は、実際にどんなタイミングでどんなことをやっていったかを紹介します。

最初に一つだけ気にして読んでいただきたいのですが、世の中のトレーナーと呼ばれる人たちすべてが同じことを行っているわけではありません。どちらかというと、僕のやり方はかなり異端児的です。 トレーナーという言葉には、正確な定義がなく、実のところいろんなトレーナーさんがいます。

大抵は、○○トレーナーと頭に何かしらの言葉がつきます。個々の選手がトレーニングを見てもらうのはパーソナルトレーナーと呼ばれていたり、怪我をしてしまってリハビリを見てもらうのはアスレティックトレーナーと呼ばれたりしています。コンディショニングトレーナーなんて呼び方をされる方々もいらっしゃるようですが、よく分かりません。厳密な定義はないみたい。僕はなんて呼ばれていいのか良く分かりません。だから、とりあえずトレーナーさんな訳です。

スポーツの現場で選手たちを見守っているのは、アスレティックトレーナーの人達のことが多いです。怪我をしたら、飛んでいきます。で、応急処置をする。ただ、怪我のリハビリが一番の専門なので、試合前にするのは予防のための固定テーピングだったりストレッチなどが多いです。ご本人たちの意識はともかく、あまりパフォーマンスを上げる系統のことはやりません。

さて、僕の場合ですが、最終目的が 「選手たちに試合で少しでもいい成績を収めさせる」 ことです。 誤解を恐れずに書くと、怪我の予防とかは考えていません(結果的には予防にはなっているはず)。あくまでも「勝つ」ことに意識を置いています。その場で一緒に活動をするのであれば、やっぱり勝つことに貢献したい。だから、勝つことを意識した仕事をします。

試合前にすること

とにかくカラダが本来持っている能力の100%近くを発揮できるようにチューニングする」ことが仕事になります。当たり前のように思われるかもしれませんが、実は当たり前ではありません。

選手一人一人を呼んで、気になっていることがあれば聞きます。なければないで、それが情報になる。そこで、身体のテストを始めます。基本的には、力比べのようなテストです。脚の前側から始まり、腹筋系、脇、下半身後部、上半身、首、肩周りと進んでいきます。大体はルーチン化しています。

この中で、たくさんの情報が得られます。気になっていることがないと言われても、全身のテストは行います。(本当に何にもなかった人は今までいません。自覚がないだけです。) 基本的には、筋肉がしっかりと働いているかどうかを調べています。

ここで、しっかりと働くというのがどういうことかが問題です。多くの治療をする人たちは、大抵「絶対筋力」をみています。要は、強いか弱いかです。でも、僕はそれをあまり意識はしていません。「速いか遅いか」をみています。

スポーツ活動で一番大切なのは反応速度だと考えています。どんなに絶対筋力があってもしっかりと反応できなければ無意味なのです。反応できることを確認したうえでの絶対筋力は必要ですが、それを確認している人はほとんどいません。

僕の評価の方法は、力比べで力を入れていく速度を相手の反応を感じ取りながら変化させます。ちゃんと働く筋肉は、一気に押し込んでもちゃんと反応をします。 病院系のリハビリでは筋力アップだといって、錘でトレーニングをさせますので、反応速度を意識していない証でしょう。

閑話休題。 得られた情報を一度頭の中で整理して、テーピングをしていきます。大抵は、あるパターンで筋肉の不調は起こるのでそれを改善します。受けたことのない方には信じられないでしょうが、テープを貼った瞬間に筋肉の状態は変化します。それを全身に対して行います。

それでも微妙に違和感が残るというか反応速度が上がりきらない場合があります。そんなときには銀粒を使い、微調整を行います。これも貼られた選手はその場で違いが分かることがほとんどです。選手の症状や、時間のあるなしでも変わりますが、余裕のあるときには実際に問題の起こる動きを再現してもらって、さらに微調整を繰り返します。そこまでやると、身体はまったくの別物に変身します。

というところで、ちょっと長くなりましたので、次回試合間試合中の話を書いてみたいと思います。

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner
もともとは、富士通系のコンピュータメーカーでハード設計を11年くらいした。
ある時、運動選手のケアがしたくなり、脱サラ、接骨院開業。本格的にケア事業をするために、現在の自費治療院を開設。
今では、世界に挑戦するジュニアテニス選手やプロ選手。3時間を切る、比較的早い市民マラソンランナー、ダンサーや俳優などのケアサポートを行う。