重心動揺性3 Wii -時間軸でみる-

前回の記事では、Wiiバランスボードで重心を測った時に、散布図という形で結果を見てみました。そして両脚、片脚、静止状態、動いた時にどんな感じで見えるのかを紹介しました。

散布図の場合、測定時間内にどんな範囲で重心が移動しているのかは分かるのですが、時間毎にどのように変化していくのかは見えません。なので、今回は時間とともにどのように動いているのかを見てみたいと思います。

測定時間は、どれも10秒です。10秒が長いか短いかはまだよく分かりませんが、被験者になってくださる方は、結構長い感じがするという時間です。

グラフの見方は、前後方向と左右方向を別々の線で表しています。左右は移動した重心の横方向の成分。ぜ前後は移動した重心の前後方向の成分を表し、マイナスが前方プラスが後方への移動を示します。(前後方向は感覚と逆です。)

両脚編

Wiiバランスボードの上に両脚で立った場合に、どのように変化をしていくかを見てみます。静止の場合と動いてみた場合です。動く場合には、規則的な動きは意識せずに、適当に腰を前後したり回してみたりしているつもりです。

静止時と動作時では、スケールは全く違います。

静止時のグラフ(上)では、本人は静止をしているつもりでも振れ幅が前後では1cm位はあることが分かります。結構じっとしていられないですね。あと、動き方はほぼ予測できません。あくまでも動いた状態に対して、反応をしていくということだと思います。

動くときには、重心の移動範囲は広いです。あと、特に規則性なく動いたつもりでいても、ほぼ規則的に動いています。だいたい動作周期も一定です。このデータ自体は、こんなふうに見えるんだという参考情報ということで、今のところはこれ以上深入りしません。

片脚編

先に両脚のケースを見てみましたが、ここでは片脚立ちをした場合の重心の動き方を見てみます。 同じように、静止時と動作時を紹介します。

やはり、動いた場合は、重心の移動範囲が広がります。ただ、足底の面積(範囲)を超えて移動することはないはずなので、両脚立ちで動いた時よりは移動範囲の拡大は大きくありません。

静止状態のグラフでは、細かい振動と大きな振動が見られるようです。これは、身体を直立静止させるための制御系が一つではないことを示していると思います。何か体に対して刺激を入れていった場合、どの制御系に効果を与えるのかが見えてくるかもしれません。

治療っていろんな方法があって、それぞれに得意分野があると思います。それがより明確になるといいですね。重心動揺性を測り、波形を見、この波形だとこの治療がいいよ、なんてことができたらいいと思います。

おまけ1

静止状態で、両脚立ちと片脚立ちを比較してみます。
当たり前といえば当たり前なのですが、片脚立ちに比べ両脚立ちは安定しています。
(グラフは、上に使ったものと同じです。)

おまけ2

腰を回した時のグラフを紹介します。

 

参考までに、右側に散布図を載せておきますので、併せて見てください。(前記事で紹介したものです。)

右方向に13位動いているのが、上のグラフの紺色の線の一番高いところです。左には、-8位ですね。

身体が理想的に動くと、散布図に見られる楕円の傾きがなくなると思います。その場合、上のグラフでは、紺色の先頭ピンク色の線がピタっとはまる感じになるはずです(90度の位相差ができる)。

段々と、施術のビフォアー・アフターデータ計測を行なって、改善具合を評価していきたいと思っています。

 

次回は、重心が動く範囲について見てみます。(ちょっと数学っぽいかも)

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner
もともとは、富士通系のコンピュータメーカーでハード設計を11年くらいした。
ある時、運動選手のケアがしたくなり、脱サラ、接骨院開業。本格的にケア事業をするために、現在の自費治療院を開設。
今では、世界に挑戦するジュニアテニス選手やプロ選手。3時間を切る、比較的早い市民マラソンランナー、ダンサーや俳優などのケアサポートを行う。