踏み込めない

「膝が痛い」という患者さんが来ました。良くあることですよね。
これをお読みの皆さんのうち膝の痛い方は、どんな治療を受けていますか?

その患者さんが膝が痛くて困るのは、階段を上がる時だそうです。平坦なところを歩いている分には問題はないそうです。階段を上がるのに足をかけてそこから踏み込もうとした時に痛みが出て、充分に踏み込めないそうです。

うちでの治療としては、まず膝への体重の掛かり方を見ていきます。痛いほうの股関節がしっかり動いて、膝がスムースに使われているか。体重がしっかり真直ぐに掛かっているかをみて、狂っていれば修正をしていきます。
この段階で、平坦な部分では大体OKになりました。足が軽い感じだそうです。ただ、まだ踏み込み時の痛みは出ています。

さて、問題です。次に何をしたでしょう。
答えは反対側の肩でした。

肩の動きが悪い分、踏み込むときに身体を脚の上に乗せきらなく、足の筋肉を余計に使おうとしていました。それで痛みが出ていたようです。で、肩の筋肉の働きを調整したところ…、全く踏み込み時の痛みが出なくなりました。

このケースも「痛いのは膝でも治さないといけないのは別の場所」でした。見つける為には、動いてもらって痛みの出る動作での全身の評価が必要です。
こういった動きの評価をしない限り的外れな治療をしてなかなか治らない可能性が高くなります。お気をつけ下さい。

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner
もともとは、富士通系のコンピュータメーカーでハード設計を11年くらいした。
ある時、運動選手のケアがしたくなり、脱サラ、接骨院開業。本格的にケア事業をするために、現在の自費治療院を開設。
今では、世界に挑戦するジュニアテニス選手やプロ選手。3時間を切る、比較的早い市民マラソンランナー、ダンサーや俳優などのケアサポートを行う。