オートバイ乗りにも全身調整は効果的です

ある土曜日の受付終了間際、オートバイでレースをする方がいらっしゃいました。

「ちょっと前に転倒した怪我の痛みで、今朝サーキットを3周しかできなかった。午後も練習したいし、明日はレースなので、何とかできないか」

という話。頼っていただいたのはとっても嬉しいのですが、結構きついですよね…。

どんな状態なのか?

あばらは折れてるかもしれないし、肩も打っていて痛いし、右手の親指が一番痛くて、アクセルをうまく開けられないし、衝撃が入ると激痛みたいな感じでした。お話にそって身体のチェックをしてみると、まぁ確かに痛そうです。でも、右手さえうまく処理出来れば何とかなりそうな気配もなくはないです。

やったこと

まずは、全身の調整。足首の動き具合が肩や腕に影響することなんてザラにあるし、全身は絡みあって動作するので別々に分けて考えるのは最後の最後。全体的に前後左右のバランスなどを整えます。

次に右手の親指にハンドルからの負担が少しでも減るようにすることと、しっかり押さえられるようにして可動域も出るようにすること。

全体の調整はどんな競技でも一緒だしそれほど難しいことはないのですが、オートバイでの手周辺の調整は初めてなので、エアロバイクをまたいでみてもらったり、少しでも実際の動きに近いものを見せて頂きます。すると、右腕を握るとそちらの肩が下がるとか、そんなことが見えてきます。

あと、ハンドルを押すような動作やハンドルが突き上げられたようなときには、母指球に強い力が掛かります。これを少しでも逃がそうと、指の働きをしっかりさせて、母指球中心にハンドルを握ると言うよりも、指で包み込むような感じにチューンします。

これは作業が多く、指一本一本反応具合をチェックしていきます。

結果的には

最終的には多少の痛みは残るものの、ちゃんと握れるようになったし、感覚的には腕が太くしっかりしたような感触に変わったとのこと。これで、練習・レースと効果が持続すれば、なんとか要求に応えられるという感触。

翌月曜日、恐る恐るネットでリザルトを検索すると…、優勝されていました。これが嬉しい瞬間ですね。

最初に話を聞いた時にはこれはまず無理で、エントリーしない方がいいに決まっていました。でも、熱意をお持ちだし、なんとかなるかなぁと知恵を絞りながらゴリゴリやるとなんとかなるもんですね。もちろん、どんな場合にでも要求に応えられるかというとダメな場合もあります。単純に痛み止めの注射をしてしまうのもひとつの手です。ただ、もちろんうちでは注射での対応はできないし、注射では全身の状態を最適化はできないので、最後の手段なような気がします。

まっ、そんな状況になるまで放っておかないで、日頃からケアをしていただくのが一番ではありますね…

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner
もともとは、富士通系のコンピュータメーカーでハード設計を11年くらいした。
ある時、運動選手のケアがしたくなり、脱サラ、接骨院開業。本格的にケア事業をするために、現在の自費治療院を開設。
今では、世界に挑戦するジュニアテニス選手やプロ選手。3時間を切る、比較的早い市民マラソンランナー、ダンサーや俳優などのケアサポートを行う。