アスリートに重要な、技術練習をする前にすること

この仕事を始めて10年以上が経ちますが、その殆どをアスリートのパフォーマンス向上に力を注いできました。

2004年、地元埼玉の国体では男子9人制のバレーボールチームに一年近くトレーナーとして帯同していました。トレーナーと言えば、怪我をした選手のケアや予防的なことをするのが仕事なのでしょうが、本番までという期限もあったことから怪我云々よりも、いかにパフォーマンを向上させられるかに意識をおいていました。(事実上、これが怪我の予防にもつながります)

このとき自分の中で課題になっていたのが、「選手たちが、いかに自分の身体を自由自在に扱えるようにするか」ということでした。

普段、ほとんどの人は、「自分の身体は自分で自由に動かせる」と思っています。でも、突き詰めていくと、結構思い通りには動いていないんですね。なので、ここを押さえることがまずは重要と考えました。

というのが昔あって、いまでも同様のことを磨き続けているわけですが、これを知っている昔からの知人が「是非見るといいよ」とYouTube動画を勧めてくれました。

同じこと言ってる…。
本質的に、スポーツで他の人より上に行くには、基本的なところがすごく重要だということ。でも、実際にはそこに目を向ける人はあまりいないということです。

彼の場合は、彼自身が運動選手なので、運動的なアプローチをしてます。練習ですね。

僕の場合は、一応運動の専門家というよりも身体の専門家なので、そちらの視点からのアプローチです。どういうことかというと、選手たちの身体の感覚を最適化していくということ。

身体には想像以上に沢山の感覚器(センサー)があり、これらの情報を基に脳は身体の制御をしていきます。ところが、この感覚器の感度が通常バラバラです。そんなに正確でなくても普通には生きていく分にはなんの問題もないからでしょう。

そこで、身体の隅々を押したり引いたりしながら、その反応具合をチェックして、適正なものに調整していきます。すると姿勢や動きが変わってきます。今までいい加減な情報を基に動いていた身体が正確な情報を基に動きだせば当たり前のことです。

身体の感覚器を調整すれば、本当に姿勢や動きが変わるのか。理屈ではそうですが、実際に身近なところで試してみました。うちのスタッフに目をつぶってもらって、なるべく垂直に万歳をしてもらいます。

腕、肩、周りだけですが、感覚の調整をしてみて、もう一度同じことをしてもらいました。それが下の写真。変わりますよね。まっ、身内での実験だし、写真だけなので信憑性には乏しいと思われればそれまでですが、一応自分のための情報として真面目にやってみたつもりです。

banzai

身体にある感覚器(センサー)が正しく動き出せば、頭のなかでイメージされる動きと実際の動きがより近づいていきます。そのため、運動の質は上がるし、実際に成績も上がってきます。また、上で紹介したYouTube映像にもありましたが、技能向上のスピードが上がります。早く上手になるということ。

ただ、そんなものが狂っているって、よほど注意をしないと気が付きません。そのため、ほとんどの選手たちが狂った感覚のまま練習をしているし、そのまま試合に出ています。折角の長い時間と体力を使って活動をしているので、何とももったいないと感じます。

他の人よりもたくさん練習しているのに、思うように上達しないし、強くならない。そんな方は一度身体がちゃんと動いているのかどうかをチェックしてみるといいかもしれないですね。

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner
もともとは、富士通系のコンピュータメーカーでハード設計を11年くらいした。
ある時、運動選手のケアがしたくなり、脱サラ、接骨院開業。本格的にケア事業をするために、現在の自費治療院を開設。
今では、世界に挑戦するジュニアテニス選手やプロ選手。3時間を切る、比較的早い市民マラソンランナー、ダンサーや俳優などのケアサポートを行う。