キネシオテーピング療法学会(2016.05.08)に行ってきました

早いもので、僕が初めてキネシオテーピングを学び始めてから20年近くの時間が経ちました。

ここ数年、キネシオテーピング関連のイベントに全然参加していませんでしたが、この日曜日にキネシオテーピング療法学会というものに参加してきました。

キネシオテーピング療法学会は2008年にできた研究団体です。僕は全然参加したことがなくて、今回初参加。初めてとはいえ、参加者はキネシオテーピング協会員がほとんどだと思われるので、昔からの知り合いも何人かいました。

講演演題

土日開催の日曜日だけの参加でしたが、僕が聞いてきた研究発表を列挙すると

  1. 柔道整復師とキネシオテーピング法
  2. キネシオテーピングが陸上選手の下肢に及ぼす影響
  3. 歩行訓練リハビリ中の老人へのキネシオテーピングの効果
  4. ピンキングカットによるキネシオテーピングの効果
  5. 微小循環動態に及ぼすキネシオテープの影響
  6. テーピング方法と自律神経系指標の変化
  7. 姿勢分析ソフトによる筋緊張部分へのキネシオテーピング貼付による姿勢の変化
  8. テープの種類と幅による伸張性の違い
  9. カット方法によるテープ伸張性の違いについての検証
  10. リンパコレクションテープが浮腫にどの程度効果があるのか?
  11. 認知症改善(予防)に有効なキネシオテーピングとアロマテラピー
  12. ジェリーフィッシュテープを仙骨に貼ったことによる便秘改善例の報告
  13. ダーツプレイヤーに対するキネシオテーピングによる自己管理の提案
  14. キネシオテーピング法における物理的力と効果

です。あと、教育講演として

  • 海外のキネシオテーピング研究の動向

というのもありました。この他にも学会の会長、理事長(キネシオテーピング協会会長)の講演もありました。

講演風景

興味を惹かれた話

さて、これら大体において興味深かったのですが、特に興味深かったもの、ことを紹介します。

まず一つ目には、「海外のキネシオテーピング研究の動向」です。

キネシオテーピングは開発されて30年ほどの時間が経っています。そして今では世界約90カ国で使われている、日本発の優れたアイテムです。この間に、海外でも研究が進んでいるそうです。ただし、そのほとんどが応用研究なのだそうで、「どう使ったらどう効果があがるよ」という研究。そして、基礎研究の分野「どうして効くの」という分野の研究はまだあまりないそうです。

そして、最後の講演。キネシオテープを貼る時のテープ幅が効果に与えるという感じの研究。貼られる人(場所)の状態により、効果的なテープ幅が変わってくるという話です。

この演題では、僕は質問をしました。

「今まで、キネシオテープは貼ることによって皮膚を持ち上げ、それで効果が出ているという話だったのですが、今回の研究では、固有受容器への刺激量で効果が変わるように見え、なので固有受容器への刺激で効果が出るという理解でいいですか?」

というもの。回答的には、「テストの状態では皮膚を持ち上げる効果もあるので、今までどおりの理解でいいです。」といただきました。

一番最後に加瀬建造理事長の話の中に、「刺激で効くのか皮膚を持ち上げて効くのか、基礎研究を進めていかなければいけない」という一言がありました。まだ皮膚の持ち上げが作用機序との基礎研究はされていないようで、個人的には固有受容器刺激での効果が大きいと思っています。

今回の研究発表の演題を見ても、テープを貼ると少し離れた場所の毛細血管が開く話とか、自律神経系での変化が出るという話もあり、神経系での効果は高そうだし、実際にそういう使い方をしている方が多いんじゃないかなと思っています。(これは推測。)

少しずつでも進化をしよう

開発されてから段々と時間が経ち、研究が進み、より理解が進んできています。開発者の加瀬建造氏の話でも、「最初は筋肉に貼るって言っていたけど、今は皮膚(表面)に貼るようになってきている」と変化をしてきています。これぞ科学なんでしょうね。まだまだ未知のことが多いです。

ここ数年、キネシオテープ関係のイベントにはほとんど参加していませんでしたが、たまには新しい情報仕入れも必要だなぁと、思った一日でした。

お昼ごはんを庭で食べていたら、近くで鳥が餌をついばんでいました。

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner
もともとは、富士通系のコンピュータメーカーでハード設計を11年くらいした。
ある時、運動選手のケアがしたくなり、脱サラ、接骨院開業。本格的にケア事業をするために、現在の自費治療院を開設。
今では、世界に挑戦するジュニアテニス選手やプロ選手。3時間を切る、比較的早い市民マラソンランナー、ダンサーや俳優などのケアサポートを行う。