マラソン大会のテーピングブースで思う、ランナーのタイムアップに必要なこと

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朝4:30の始発で出かけ午前中はテーピングサポート、午後は地元で子供向けプログラミングクラブでのボランティアと、老体になってきた身体にはちと厳しくまだ疲れの抜け切れていないK7”代表の走尾潤です。

この前の日曜日、横須賀市三笠公園での2017年よこすかシーサイドマラソンで知人がキネシオテーピングサービスブースをだすということで、手伝いをしてきました。

この大会で、だいぶ前から参加ランナー向けのキネシオテーピングブースを出しているそうで、個人的には参加3年3回目。大会会場にブースを出して、希望者にキネシオテーピングを無料でします。

どんなテーピングをするのか

こういった大会サービスブースの場合、普段治療院での施術とはだいぶ違った施術になります。普段の自分の仕事では、あまりキネシオテープは使わなくなっています。ただ、この場がキネシオテーピングブースなので、使うのはキネシオテープのみです。

さらに、テスト項目数とかも全然違います。大会ブースでは時間がないので、ここが急所っていうところにだけテーピングをして細かいところはほぼ放置です。自分のところでの施術は40分~50分はかかるので、当然といえば当然です。

ブース運営をしながら感じたタイムアップへの考え方

今回、隣はスポーツクラブ主催のストレッチブースでした。走り終えた選手たちへのサービス提供です。選手たちがゴールするとフル稼働状態で待ち行列も多少できていました。

一方、キネシオテーピングブースは無料提供ではありましたがあまり利用者がいませんでした(今年は場所も悪かった…)。で、この違いは何だろうと自分なりに分析をしてみました。

いろいろあるのですが、大きなところでランナーの方々の意識がこの違いを産んでいたなと思います。

キネシオテーピングブースでテーピングをして走る人は、多少身体に不安を抱えていたり調子は今一だけど少しでも速く走りたいという人が多かったです。なので、ゴール後に顔を出してくださった方々の顔は無事に走りきれたり、満足の行くタイムが出た嬉しさでとても明るい感じでした。つまり走る前に準備としてテーピングを受けています。

一方、ストレッチブースで順番待ちをしている方々の顔にはそういった達成感的な顔ってあまり見受けられない気がしました。「走って疲れたからストレッチしてよ」「整理体操としてストレッチなんだよ」という感じ。つまり事後処理的にストレッチをするということ。

すごく乱暴に分類すると、事前準備のテーピングと事後処理のストレッチなわけです。で、実際には事後処理のストレッチには人が多く来ていたということです。

スポーツのための身体のケアはいつするのいい?

色んな人の話を聞いていてよく思うのですが「スポーツのための身体のケア=事後処理」という考え方がかなり浸透していますね。

身体をメンテナンスしていくプロとして思うのは「しっかりと身体を準備した状態でスポーツ活動に入る」ほうが安心だし、パフォーマンスも出るはずだということ。多くの人が「痛みがなければOK」と思っていて、いちばん大切で重要な道具である自分の身体のメンテナンスが軽視されているようです。痛みを訴えない道具のメンテは一生懸命されているのに…。まぁ、多くのプロのスポーツ選手でもそうなので仕方ないのかもしれませんが…。

工業系のレース的なものを考えるとわかりやすいと思うのですが、自動車レースだったらメカニックの人たちがレーススタート前に車の調整をきちっとします。取りあえず動くからOKってことにはならなくて、オイル交換とかネジの増し締めのような基本からきちっとやります。

でも、人間はやらない

スポーツへの参加の仕方は人それぞれなのでどういう活動の仕方をしてもいいのですが、せっかく走るのなら安全に気持ちよく高いパフォーマンスで走ればいいのになって思います。明らかに調子の悪そうな人がそのまま走り、ゴール後にストレッチブースに行くのを見るともったいないなぁと思います。

メンテナンス提供側にも問題はあると思います。「メンテナンスが大事だといわれてやったけど、何も違いがわからない」っていう経験をお持ちの方も多いのかもしれません。実際に、「痛みのない人への施術はできない」という治療家やトレーナーさんは半数を超えます。痛み以外に評価基準を持って、きちっと動ける身体を作れるようにならないといけないです。

いずれにせよ、スポーツをする側の方にはきちっと身体の準備をすることの重要性を認識してほしいし、メンテナンス提供側も「メンテナンスすればすげぇ~違う」って感じていただけるほど技術を高めていく必要はあります。どちらも進化をしていく余地がまだまだあるっていうことですね。

ほぼ独り言

ちなみに、スタート前のテーピングを受けてくださり、報告に来てくださった方々にはアフターケアをしそうな雰囲気はなかったです。

「アフターケアが要らなくなるよ」とまでいったらいい過ぎですけど、うちのお客様もアフターケアをほとんどしないっていっているので、先に準備していいパフォーマンスを得たいのか、そのままいってそれなりの結果を出してアフターケアをしっかりするのかの違いですね。

結局ケアをするのなら、スタート前ケアをしていい身体の状態で安全にパフォーマンスも出たほうがいいと思う人は少数派なのかなぁ…。だとしたら、やっぱり根性論にはまだまだ勝てません。

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner
K7“代表の走尾(はしお)です。
工学部を出て、富士通系コンピュータメーカーで回路設計を11年以上経験してから人の身体の業界に入ってきました。
今の仕事も四捨五入して20年に入ってきて、かなりレベルが高くなってきています。
コンピュータ業界で培った考え方、アルゴリズムを人の身体を良くする手法に取り入れ、大きな成果を上げています。また、常に手法の修正を行っており、進化する施術を提供しています。
お客さまにはアスリート、ダンサー、職人さん、芸術系の方が多いです。
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