キネシオテープとは?初めての方への基本解説
キネシオテープとは?キネシオテーピングとは?たまに聞くけどよくわからない…。そのあたりを軽く紹介したいと思います。
キネシオテープの定義と用途
まず、キネシオテープ。伸縮性に優れたテーピングテープで、人の身体を良くするために作られました。キネシオテープは、スポーツ選手の怪我の予防やリハビリテーションに広く用いられており、日常生活における筋肉の疲労や痛みの緩和にも効果的です。
キネシオテーピングとはなにか?
キネシオテーピングとはキネシオテープを使って行うテーピングのことです。キネシオテープではないテープを使う場合には、キネシオテーピングではありません。
また、厳密にいうと、キネシオテーピングの開発者が創設したキネシオテーピング協会で教えられている手法がキネシオテーピング法と呼ばれます。現在では、いろいろな人が情報を発信していて、玉石混交です。
身体に対する効果と特徴
キネシオテーピングはテーピング方法の一つではありますが、多くのテーピングと違った効果があります。
一番大きな違いは、キネシオテープは身体を良く動かすために貼ります。一般的なテープは身体を固定するために巻きます。身体を動かすようにするのか、動かないようにするのは、大きな違いがあります。
捻挫などのケガをしたとき、患部に大きな負担が掛からないようにします。キネシオテープは身体の動き方を正確なものにして、患部に大きな負担が掛からないようにします。一般的なテープは身体を動かないように固定して、負担が掛からないようにします。発想が正反対ですね。
多くのスポーツ現場で使われているコットンテープ(ホワイトテープ)は、固定目的で使われます。ぐるぐる巻きですね。それに比べてキネシオテープは身体がよく動かす目的で使われます。多くの場合ぐるぐる巻きにはせず、ペタッと貼っていきます。
だから、キネシオテープは「巻く」ではなくて「貼る」です。

キネシオテープの特徴 : なにが他のテープと違うのか
世の中にたくさんのテープがあります。その中で、キネシオテープはどんな特徴を持っているでしょうか。
- 縦方向にだけ伸縮性があり伸びる
- 台紙が付いている
- 鋏で切る(手では切れない)
世の中のテープにはいろいろな種類があります。まったく伸縮しないもの、ちょっとだけ伸縮するもの。台紙のあるもの、ないもの。手で切るのか鋏で切るのか、すでに切られているのか。キネシオテープの場合には、上記特徴があり、この特徴と貼り方によって身体の動きを改善させることが可能にしています。
類似品で縦方向にだけ伸びるテープはかなり出てきました。ただ、テープの厚みや伸び具合が千差万別で、しっかり効果を出そうとすると、その特性に合わせた使い方が必要になってきます。何となくよさそうなテープを買ってきて、何となく教科書やウェブサイトで見たことがある貼り方を真似しても、効果が出せない場合があります。
キネシオテープの貼り方入門 : 初めてでも安心のガイド
細かい貼り方などは個別に記事を参照いただくとして、キネシオテープを貼るときの大雑把な貼り方ガイドをいたします。
貼り方の基本ステップ
一般の方とプロでは少し手順が違いますが、概ねこんな感じで貼っていきます。
- どこに貼るか考える
- テープを適切な形に切り出す
- 丁寧に貼る
- 効果の確認をする
一つひとつのポイントについては、貼り方の記事を参照していただきます。キネシオテープの場合、長さとテープの太さや形を決めてから貼ります。ただ、正解はないので、とにかく貼っていくことが大切です。段々とうまくなります。
一本一本の効かせる貼り方
キネシオテープはただ貼るだけならだれにでもできます。ただ、ちゃんと効かせるように貼るとなると途端に難しくなります。では、少しでも危機がよくなる貼り方のステップを紹介します。
- 貼る場所に合わせた長さのキネシオテープを切り出す
- 端っこ2cmくらいの台紙をはがす
- 貼る場所の片側に台紙をはがしたテープをよく貼り付ける
- たるみが撮れるほどの引っ張り具合で、貼る場所のゴール地点にテープを端を持っていく
- スタート地点ごとーる地点が貼られているはずなので、あとはテープを押すよう、叩くように貼る
身体を良く動かすためのテクニック
テーピングとなると、一般的には「痛いところに貼る」という概念が強いと思います。ただ、キネシオテープは「動いた時に出る痛みの場所の皮膚の動き具合を探っていく」という感じのことをやります。当然、覚えたての頃には難しすぎてできませんが、段々と皮膚の動きを見ていき、その中で動きの悪いところに貼っていくと効きが一気によくなっていきます。
よくある間違いと注意点
キネシオテープは伸縮性のあるテープです。効果を出すためには、どのくらいの伸縮率で使うのかが重要になります。
多くの一般ユーザーをみていると、たいていはかなり引っ張った状態で使っています。ご本人的には「貼っている実感」が強くなるからだと思われます。ただ、引っ張って貼った場合、身体の機能が低下することがほとんどです。つまり、身体が動かなくなる。これを知らずにキネシオテープを使っている方が多いので、貼り方に関しては充分注意して使っていただきたいです。
もともとテープ自体が少しだけ引っ張られた状態で台紙が貼られています。これと同じくらいの引っ張り具合で貼れれば、効果が最大限に発揮されます。身体にテープを貼ったあとに、はがした台紙を当ててみるといいです。同じくらいの長さであればOKです。
キネシオテーピングの歴史と開発者
キネシオテープ自体は、1980年に加瀬建造という人が開発しました。普及活動のためにキネシオテーピング協会が立ち上げられ、現在も講習会やボランティア活動など普及活動が行われているようです。
普及活動、資格など
キネシオテープの普及のため、キネシオテーピング協会が立ち上げられました。協会では、
- 講習会
- 学会
- 臨床発表会
などが行われているようです。興味のある方は協会のウェブサイトをご覧ください。
開発当初は、外部からの参入もなくキネシオテープを教わる唯一の期間でした。しかし、今ではその効果や使いやすさから多くのメーカーが参入しました。いまでは、どれが最初からあった物かどうかはわかりにくくなっています。また、キネシオテーピング協会以外から新しい使い方なども発表されています。
キネシオテーピング協会では、資格制度があります。指導ができる指導員資格もあります。一応、世界規模で活動されていて、資格制度も世界共通となっているようです。
ただ、あくまでも民間資格なので、それを持っているからすごいとか上手とかいうことではありません。キネシオテーピング協会の指導員資格を持っていれば、ある程度の基礎技術は持っているかもしれないですが、保証されているわけではありません。
ちなみに僕は、元指導員資格です。いまでは、直接指導をすることもなくなり資格は維持していません。(仕事上は全然問題ないです)
テープの製造的な歴史
僕は開発当初のことはよく知りませんが、開発は(株)キネシオ(加瀬建造)、製造は日東電工(現ニトムズ)だったようです。
当時、「キネシオテープ」といえば、日東電工が作っているキネシオテープしかありませんでした。最近では沢山のメーカーが参入し、類似テープが増えました。「キネシオロジーテープ」とジャンル分けされることが多いです。
ある時(株)キネシオは倒産し、そこからテープ製造はキネシオテーピング協会が行うようになりました。従来あったキネシオテープはニトムズ(旧日東電工)が「ニトリート」ブランで販売しており、現在も継続販売されています。
ニトリートブランドでの最新バージョンはキネロジEXで、僕も使っています。撥水処理がしてあり、多少の雨や汗には強いです。はがれにくいです。それでいて、剥がすときには比較的痛くないです。これは過去最高にいいテープです。
現時点では、「効き」「安定感」で一番のおすすめです。一応一般販売もされていますが、少し販売店数が少ないかもです。Amazonでは買えます。
キネシオテーピング協会が独自に製造を始めたものは、2017年時点で製造を中止し、海外(アメリカ)生産のものを世界標準品として扱うようになっているようです。
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