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僕が自分のキネシオテーピングレベルを上げてきた方法

僕がキネシオテーピングを最初に習ってから30年近くの時間が経ちました。習い始めた最初のころを思い返すと、全くといっていいほど効かせられなかったテープ。今では完璧とはいえませんが、かなり自由自在に効果を出せるようになってきています。

今の僕のキネシオテーピングは、皮膚の表面にある神経を刺激することで、身体の動きを改善するテーピング法です。従来のキネシオテーピング法は筋肉や筋膜のラインに沿って貼る方法ですが、僕は従来の方法に加え、神経系に働きかけることで、身体の動きを変化させます。

この動きの変化により、患部への力学的な負担を減らし、痛みも減らします。独自の新しい考え方と貼り方により、今までとは一味違う結果を得られます。

多くの人のキネシオテーピングがあまり効かない理由

キネシオテーピングに限らずどんなものでも、初心者がプロレベルの結果を得ることはまずないです。少し辛くいうと、実用レベルですらできないことが多いです。

キネシオテープは近所のドラッグストアでも売られているし、貼り方の情報もたくさんあります。ただ貼るなら誰にでも貼れるので、簡単に効果を出せそうに思ってしまいます。でも、その実際の効果はといえば…。「効いている気がする」くらいなはず。

多くの人が結果を得られない理由

じゃ、どうして多くの人のキネシオテーピングは効かないのか。答えは簡単、ちゃんと効くように貼れないから。ちゃんと、というのは、場所だったり、貼り方だったり。特に大切なのは場所です。

「俺(私)、場所的には、ちゃんと教科書の通りに貼ってるよ~」と思ったあなた。たぶんあなたのテーピングはあまり効きません。僕もそうでした

教科書の通りに貼ったキネシオテープが効いたとしたら、それはラッキーです。確率的にはかなり低い。もちろん、何も知らない人が勘で貼るよりは効く可能性は高いです。でも現実的に効果の出る確率は低いです。

僕も、最初の頃はセミナーで習ったテープをひたすら他人に貼りまくりました。

  • 肩が痛ければ三角筋テープ
  • 腰が痛ければ仙棘筋テープ
  • 膝が痛ければ大腿四頭筋テープ

そんな感じじゃないでしょうか。実際、今現在三角筋テープなんてめったに貼りません。過去に何回貼ったことがあるかな…、って感じです。ゼロじゃないけど。

プロはとにかく場数を踏んでいる

プロフェッショナルな人は、どんな場合でもかなりの高確率で効果を出します。教科書通りで効果を出す人もいるとは思いますが、人の身体のトラブルなんて教科書通りとは限らないわけで、より効かせるためには、その人の身体と状況に合わせた貼り方を模索しなければいけません。教科書にある貼り方は単なる代表例にすぎません。

とはいえ、どんなプロでも最初は初心者で、少しずつレベルアップをしてプロに至っているはず。では、どんな感じで進化しているのでしょうか。いろいろな進化の過程はあると思いますが、僕がどうやって進化してきたかを紹介します。

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キネシオテープを上達するためにやっていくこと

関係しそうな筋肉全てを手間を惜しまずにテストすること

僕が初期の頃にキネシオテーピングを効かそうとして実践したことは、障害に関係しそうなすべての筋肉のテストを行うことでした。

例えば、肩の場合、肩甲骨についているすべての筋肉名をリストアップし、それぞれのテストを行いました。これをゴリゴリやることで、思わぬことに気づくことができるようになり、自分のテーピング技術はかなり上がったと思います。また、できるテストが増えることで、より多くの患者さんというか症状に対応できるようになりました。

※例えば、以下の筋肉のテストをとにかく全部やる 僧帽筋、三角筋、大円筋、小円筋、肩甲挙筋、肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、前鋸筋、菱形筋、上腕二頭筋、etc

新しいテストを作り出すこと

関連しそうな筋肉全てのテストをして、いろいろわかってきたら次の段階に行きます。

次に実践したこと、今でも常にやっていることは、新しいテストを作り出すことです。ぶっちゃけ、症状に合わせたテストさえ思い浮かべば、施術は終わったようなもの。そのテスト結果を問題なしに修正できれば症状はほぼ消えます。だから、今の僕の仕事は新しいテスト方法を生み出すことになっているといっても過言ではありません。

教科書はあくまでもこれから学んでいく人のために基本的なことだけ書いてあります。臨床現場で充分に有効なことを書くことは不可能でしょう。だから自分で作り出して行くしかありません。壊れた人の身体も千差万別。パターン化されたテストでは、充分に身体の状態を検出することはできないと思います。

テストの感度を上げること

キネシオテーピングでは力くらべのようなテストをするのが標準的になっています。

もちろん法律ではないのでそれぞれの先生方が独自の考え方でやるのは否定されません。あくまでも個人的なことではありますがテストの感度を上げていく、精度を上げていくことが重要だと考えています。

力比べのテストを学び始めた初期の頃、勉強会などで同じ人の同じ部位への同じテストでも一緒に学んでいたほかの先生方と違う結果になることなんてざらにありました。みんなのテストの精度が全然違うということですね。

最初の頃はそれはそれでしょうがないです。テストは技術なので。

なのでこの精度をどんどん上げていく必要があります。さらには感度を上げていく必要もあります。どこまで微妙な違いを感じ取れるかがセラピストの腕です。

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何を狙って貼っているのかを意識すること

少し難しい話になります。が、とても大事なのでなんとなく頭に残していただけるといいと思います。

キネシオテープを貼るときに「何を狙って貼っているのか」を意識することはとても大切です。この話は僕がこの業界に入ってきてから習ったことはありません。なので、僕が今までやってきて感じたことです。

キネシオテーピングをきちっと習うと「筋肉に沿って貼る」と習うと思います。他にも習うことはあると思いますが基本的には筋肉に沿ってということになっていると思います。

僕はそこから少し離れていて、「動きに沿って貼る」という感じになっています。もう少し具体的にいうと身体が動いた時、皮膚があちこちで伸び縮みをします。この皮膚の伸び縮み具合を見て貼っていくという感じです。

あと多少伝わりにくいと思いますが、筋肉を意識して貼っているのではなく、筋肉を動かすための神経の連動や通り具合も意識します。これはちょっと難しすぎるのでこれ以上の話は今回はやめておきますが、「何を狙って貼っているのか」貼り手の意識によって効果はかなり変わります。レベルが上がってきたらきっとわかっていただけると思います。

教科書の否定ではないです

誤解を生じると嫌なので一つだけ追加してお話しておきます。

ここまでの文章で教科書では不足だという感じの話をしてきました。だからといって僕が教科書を否定しているわけではありません。「教科書なんて意味はない」という先生もいらっしゃいますが、僕は教科書は熟知しておくべきだと思っています。僕自身できてはいないと思うけど…。

ただ教科書のような情報源は、紙面の量に制限があります。なので、全ての知見をそこに詰めることは不可能です。というか本当に基本的な部分しかないというのが現実的なところだと思います。

教科書を熟知したうえでさらに自分の頭を使い、考え、新しい手法を付け加えていくことが、キネシオテーピングにしろ他の施術にしろ効果を上げていくには重要だと考えています。

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まとめ

キネシオテーピングの効果を最大限に発揮させるためには、テーピングの位置と方法を正確に把握することが不可欠です。ただ、これは初心者にとっては困難な課題であり、プロフェッショナルでも経験を積むことでしか達成できません。

テストの精度を向上させ、新しいテスト方法を開発することで、個々の患者の身体と状況に合わせたテーピング法を模索することが可能となります。

また、テーピングを適用する際には、筋肉だけでなく皮膚の動きや神経の動きを意識することをお勧めしたいです。個々の先生方によって得意な技術は違うと思うので、ご自身の得意分野に合わせたものを開拓されていくといいと思います。

教科書やネットなどは基本的な知識を提供するツールです。あくまで基本的なこと。なので、もっと効果を出そうと思えば、自分自身で新しい手法を考え、開発していくことが求められます。もし、一般の方であっても、貼っていくうちに「ああしたらいいんじゃないか」とか「こうしたらいいんじゃないか」とか思いついたら、ぜひ試してみてください。結果が良くも悪くもあなたの知識となっていきます。そうやって上達をしていきます。

ちょっと長い記事なりましたが多少なりともあなたの参考になれば幸いです。ぜひ手を動かしてみてください。


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出来る範囲で対応いたします。

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