スポーツの現場に行くと、ふくらはぎにキネシオテーピングをしている人を時々見かけます。たくさん動いて疲れがたまると張りがでやすいので、ユーザーが多いのでしょう。

ということで、いまさらという方も多いとは思いますが、プロの貼るところを見るのが初めての方もいらっしゃると思いますので映像で紹介します。
先に、一つだけプロ視点から注意点をお知らせします。ふくらはぎには、
- 腓腹筋(ヒフクキン)
- ヒラメ筋
と呼ばれる二つの筋肉があります。この二つは形が少し違っていて、でも重なり合って似通っています。一般的には、腓腹筋を狙うことが多いです。
この腓腹筋は、思ったより太いです。
キネシオテープを貼るときの基本の一つに「筋肉を包むように貼る」というのがあります。それをきちんと守ろうとすると、ふくらはぎの場合は貼ったあとに後方からはテープがほとんど見えないです。
後方からしっかり見える貼り方よりは、広めに貼った方が効きがいいので意識していただけるといいと思います。
映像でも説明していますので、注意して見てみてください。
用意するもの
- 5cm幅キネシオテープ(キネロジEX ; ニトムズ)
- 長さは踵(かかと)から膝の裏の曲がる皺がついているあたりまで。人によって長さがだいぶ変わります。
- 10cmほど残してY字にカットしておく→厳密な長さでなくてOKです。
貼り方
- 踵はしっかりと曲げておき、アキレス腱をしっかりと伸ばしておきます。
- 半分弱、台紙をはがしておきます。全部はがすと失敗しやすいです。
- 足の裏にスタート地点をしっかりと貼り、踵の曲げる部分を丁寧に貼ります。
- 膝の裏に向かって仮置きします。
- 内側からでも外側からでもいいので、丁寧に貼ります。
詳細は、以下の映像を参照ください。
比較的長いテープで身体の後面に貼るので、最初は難しいかもしれません。今回の映像は、他人に貼るところなのでそれほど難しそうに見えませんが、実際に自分で貼る場合には多少の練習が必要かもしれません。
一度、二度の失敗にめげずに覚えていただけましたら幸いです。
最後にプロからのアドバイス
一般の方がキネシオテープを使う場合は、とうぜんながら痛みや違和感のある場所にテープを貼ることになると思います。それは普通です。が、プロの場合には、その痛みや違和感の原因を抑え込もうと、違う場所に貼ることがあります。というか、多いです。
管理人自身、ふくらはぎにキネシオテープを貼ることはほとんどないです。
では、その原因になるところはどこなんだ、というと前側の脛(すね)に貼ることが多いです。あとは、状況に応じてですが、腹筋系に貼ることも多い。腹筋がちゃんと働いていない人って、ふくらはぎに負担を掛けちゃうことが多いからです。
ふくらはぎは割と攣(つ)りやすいです。攣りそうなときに貼るのであれば、実際に攣っちゃうふくらはぎよりも前側の脛に貼った方が効果的です。
ご参考までに。


