1/100秒未満の差にある天国と地獄の境目

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昨日、今年のインターハイが開幕してます。

このところ、うちでメンテナンスをさせて頂いている選手の出場があまりなかったのですが、今年は3種目と久しぶりに賑やかな感じがあります。

特に、体操と陸上での出場選手は小学生の頃からの付き合いなので、今まで一緒に築き上げてきた感が強いです。

インターハイは、高校生の全国大会。県の代表にならなければ出場できません。出場権は抽選でもないし先着順でもないので、強くなければなりません。ただ強いだけでもダメで、選考会で最高のパフォーマンスを発揮する必要があります。

陸上の110mハードルのインターハイ出場権がかかったある大会での準決勝。4着までに入れば出場権が得られます。僕が前日に全身調整をした選手もこの中にいます。そして、レース。ゴールすると他の2選手と合計3選手が1/100秒計測で同タイム。順位的にはこの3人で3位、4位、5位。ほとんど実力差はないと思いますが、2人はインターハイで残る1人は敗退です。

該当の選手たちと関係者が見守る中、1/1000秒単位での記録発表があり、僕が全身調整をして送り出した選手は4位でインターハイが決まりました。

0.01秒よりもさらに短い時間での決着です。

この差はどこから来るのでしょうか。負けてしまった選手は本当に弱かったか、何かが足りなかったのでしょうか。もしかしたらただの運かもしれません。

話は少しそれて個人的な話ですが、昔自動車での競技をしていました。約1分のコースを走ってタイムを競うタイムレース。ちょっとだけスポンサーも付いて関東一円をレースのために回っていました。

そんな中で一番しびれて印象的だった試合があります。結果は11位で、10位までに入ればポイントが取れたということもあって、特に印象強く残っています。何が印象的だったかといえば、1位からの11位の自分までタイム差が約0.1秒でした。つまり、大体1/100秒ごとに11位までの順位がついたことになります。多分、外から見ていたら誰が速かったかはわからないです。運のようにさえ見えるかもしれません。

でも、走った人たちにはわかっていました。順位がだいたいそれまでのポイント順だったんですね。たった1/100秒の差でもそこには多分に実力の要素が含まれています。

たった1/100秒。でも、そこには普段からの練習だったり準備だったり、勝つためには何でもやる精神だったり、そういうもの全部が積み重なっています。自動車競技の世界で言えば、自分の出番の前に出ようが出まいが大便に行く(軽量化)選手がいたり、できそうなことをすべてやっておく精神が強かったです。

勝つためにすること。それは練習だけではありません。事前準備は特に大切です。身体が速く動くのか。傾いていないか。左右に微妙な差がないか。自動車競技だったら車を細かくチェックしコースに合わせます(セッティング)。通常のスポーツだったら、ラケットとかスパイクとかの道具をチェックする人も少なくないでしょう。

でも、一番の道具であり武器である身体をチェックする人は殆どいないように思います。ウォームアップとストレッチとかだけではないでしょうか。自分の仕事柄の考えだとは思いますが、やっぱりいちばんの道具であり武器である身体を一番いい状態に調整することは必須です。110mハードルでの差、1/100秒であれば、身体の調整で充分削れます。

ヒトの場合、どうしても試合や練習で疲れたり、傷んでしまった身体をあとでケアするという概念が強いです。でも、もう一歩上に行きたい場合には事前に身体を万全にするという項目を増やすことをおすすめしたいです。

昨日の朝は体操選手の身体の調整。走るときに身体のブレはないか。飛ぶときに傾きがないか。動きはスムーズか。スピンの時にしっかりと軸足に乗れるか。そんな動作を一つひとつ微調整しました。そしてここからインターハイに向け送り出しました。好成績を期待しています。

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner

もともとは、富士通系のコンピュータメーカーでハード設計を11年くらいした。
ある時、運動選手のケアがしたくなり、脱サラ、接骨院開業。本格的にケア事業をするために、現在の自費治療院を開設。
今では、世界に挑戦するジュニアテニス選手やプロ選手。3時間を切る、比較的早い市民マラソンランナー、ダンサーや俳優などのケアサポートを行う。

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