科学と技能。どちらがなくても中途半端になる。

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家族ぐるみでお世話になっている「立ち飲み屋」さん。世の中的なイメージとしては、気軽・手軽・安い、でも質もそれなりと思われているんじゃないでしょうか。

でも、うちで家族ぐるみでお世話になっている「立ち飲み屋」さんは、気軽・手軽・安いけど、質は最高です。多分、(あまり行ったことないけど)そこら辺の料亭は超えているんじゃないかと思います。

仕入れに行くと、多くの料亭の人達はさっと眺める感じで買っていくそうです。でも、その立ち飲み屋さんは一つひとつきちっと吟味して仕入れるように心がけているそうです。

買ってきた魚にも時間をかけて手を入れていくそうです。時々はブログにも手順を紹介されています。「新鮮」な魚が美味しいと信じて疑わない人も多いと思いますが、「熟成」をさせるという手法もあるわけです。しかも「新鮮」には技は要らないですが、「熟成」には技が必要になってくるということです。新鮮を売りにしているお店は、実は何も手をかけないローコスト運用をしているという見方もあるそうです。

熟成前には下準備が必要です。血抜き、神経抜きと呼ばれている作業が発生するそうです。熟成をきちっとさせるには、必要な作業があるということですね。(YouTubeとかで探すとたくさん出てくる)

「血抜きには動脈に圧を掛けて…」みたいな話があります。この辺は科学ですね。水で圧を掛ければ血が抜けるという話。次に、水が残っちゃう感じがするということで、塩を振って浸透圧で…、みたいになるようです。

動脈に圧を掛けて血を抜けばいいとか浸透圧で余計な水分を排出するとか科学的にわかっても、次にはそれを実現するための技能が必要になります。いくら科学的にわかったとしても、それだけでは血は抜けないし余計な水分もとれないわけです。

だから、科学と技能が必要になってくるということ。どちらかだけでは、例え凄そうな、偉そうな人でもだめでしょう。数式的に書けば、「科学×技能」ですね。どちらかがないとゼロになる、みたいな。学ぶことと訓練することの両方が必要です。

で、ここまでがいつもお世話になっている立ち飲み屋さんの紹介と、この記事の前振り。

身体を良くしていくためにする施術も同じです。

とある障害が出たときに、どんな施術をどんなところにどんなふうにやっていけばよく知っていたとしても、実際にそれが出来なければまるで意味がありません。

経験的にそういう先生がそれなりの数います。いろんなセミナーに出まくっていて、患者さんの身体を治したい気持ちは強くても技能が追いついていかないケース。

マッサージをさせたらが気持ちがとってもよくお客さま受けも良好。リラクゼーションとしては最高です。でも、治療としては駄目かもしれないです。お客さまが「気持ちよさ=身体を良くする」と勘違いしてくれていればいいかもしれませんが、純粋に良くしたい場合には駄目かもしれないです。

だから、K7″では学びと訓練を常時続けています。すると、世の中の常識から段々と離れていってしまいます。

手をあまりかけなくても出来る「新鮮な魚さいこ~!」と「気持ちよくしてくれればさいこ~!」って実は同列。とってもわかりやすいだけに、そこを超えるように頑張っている職人たちは理解されずに苦しんでいたりします。

職人たちの「わかってくれよ」という思いはそれだけでは伝わりません。だから書いてみました。そういう裏側があることを知っていただければ嬉しいし、理解してくださった方は今後世界が広がります。保証できます。

ということで、一見わかりやすいことの奥に「プロの職人にしか出来ない世界がある」ということをお伝えしました。ほんと、全然違います。

※で、その立ち飲み屋さんは架空のものではなくて実在します。が、今のところ充分お忙しいようなので、あえてここでは内緒にしておきます。どうしてもという方は個別に聞いてください!

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner

もともとは、富士通系のコンピュータメーカーでハード設計を11年くらいした。
ある時、運動選手のケアがしたくなり、脱サラ、接骨院開業。本格的にケア事業をするために、現在の自費治療院を開設。
今では、世界に挑戦するジュニアテニス選手やプロ選手。3時間を切る、比較的早い市民マラソンランナー、ダンサーや俳優などのケアサポートを行う。

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