パワーライン(手から体幹へ)

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フォームを作る話でしたので、途中ではありますが、手から体幹のパワーラインということを紹介したいと思います。この話は、自分の中ではとても大切で、このことを知ったことで、いろいろなことが見えるようになってきました。

さて、

物を握るときに、どの指を中心に力を入れますか?

と、聞かれても何のことかは分かりにくいと思いますが、親指側と小指側のどちら側に力を多く入れているでしょうか?という質問に変えることができます。

フリークライマーのクライミングの映像を結構見たのですが、クライミング中、身体の前面側に力を流す人と、背面側に力を流す人がいることが分かりました。そして、世界のトップに近づくほど、身体の前面に力を流してるようです。

これはどういうことかと言うと、姿勢は腹筋で作り、身体を持ち上げるためのパワーは背筋で作っていると言うことになりそうです。では、この身体の前側に力を流し姿勢を腹筋で作っている人たちと、そうでない人たちでは、どこでその違いがうまれるのでしょうか?それは、壁のデコボコを掴む、その掴み方にあるのです。

親指から中指重視で掴む人は、掴んでいる力が腕の親指側から腕を駆け上がり、体幹の背筋に流れます。

パワーライン 後方側

逆に、薬指・小指重視で掴む人は、掴んでいる力が腕の小指側から腕を駆け上がり、体幹の腹筋に流れ込むのです。
(専門家の方でこれを再現テストしてみたい方は、1~3指を強めに握った状態と、4、5指を強めに握った状態で外腹斜筋のテスト;MMTをするとはっきりと分かります。)

パワーライン 前方側

このことが分かると、いろいろな種目に応用できます。

例えば、テニス。ひとつ前の記事で紹介をしていますが、多くの選手はテークバックからスイングに入るときに左肩が少なからず開きます。そこで、テークバック時から左手の小指と薬指を特に意識して握れば、自然と左の腹筋群に力が流れ込み、左肩が開くことを抑えてくれます。

松岡修造選手は左手でボールを指差せと指導しているのをテレビで見たことがありますが、指をさすときのように小指と薬指を握っていれGood!です。

例えば、ゴルフ。グリップは非常に重要と言われていますが、特に左の小指と薬指の握りを強めに意識をします。すると、テークバックからスイングに入るときに左の肩は開かなくなります。

実は、日本のほとんどのプロはここで少しだけ肩が開いています。そのため、腰の回転と腕の回転に時間差ができます。(これはこれで、球を捕らえやすくなるのかもしれませんが、パワーをロスしています。)タイガーウッズは、ほんのちょっとずれている。A.ソレンタムはどんぴしゃ。(←これ、結構すごいです。)

例えば、野球。同じように、左手のグリップを強めに意識すると(右バッター)、身体が先行しすぎません。左手のグリップをバットのグリップエンド(太いところ)にかけるのは、何となくもったいない気がします。

もちろん、これは理屈の上の話なので、実際にはこの通りとはいかないのでしょうが、もっとパフォーマンスの上がる選手が多いような気がしています。

ちょっと難しい話かもしれませんが、とっても簡単に言うと、

小指側を強めに意識して物を握ると、自動的に腹筋に力が入る

と言うことです。

★★★ お知らせ ★★★
まだ、本決まりではないのですが、6月にキネシオテーピング協会の臨床研究発表会と言うのがあります。そこで、ワークショップと言う形で時間をいただくことができそうです。決まれば、この辺の動きの話しをやりたいと思いますので、是非参加いただければ嬉しいです。

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この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner

もともとは、富士通系のコンピュータメーカーでハード設計を11年くらいした。

ある時、運動選手のケアがしたくなり、脱サラ、接骨院開業。本格的にケア事業をするために、現在の自費治療院を開設。

今では、世界に挑戦するジュニアテニス選手やプロ選手。3時間を切る、比較的早い市民マラソンランナー、ダンサーや俳優などのケアサポートを行う。


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