このテープ、何の治療用だと思いますか?痛いところを触るだけじゃダメな事例。

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ちょっとお見苦しい写真ではありますが、自分のあごの下のところにキネシオテープを貼りました。さて、これは何の治療のためのテープだと思いますか?
(自分で自分の見えないところにテーピングするとあまりきれいに貼れない…)

答えは、右膝です。
ちょっと前から、右膝に鈍痛を感じています。で、自分なりにチェックしてみると、多くの腸脛靭帯炎の方に見られる膝の外側へのスライドが起きていました。「これだと痛くなるよな…」という感じです。

チェックの過程

で、この症状をとろうと思って、さらに自分の動きをチェックしていきました。するとわかったことが、足踏み動作では外側へのスライドが出ないけれども、実際に歩くと見事に出るということ。

以前撮った、腸脛靭帯炎の方の膝の外方スライドの様子

では、足踏み動作と実際に歩くときには何が違うのか、そこに意識を集めてチェックしてみると、わかったことがあります。僕が歩く時、特に右脚を踏み出すときに、身体は微妙に後傾するということ。僕が歩いているときには、身体が少しだけ後側に倒れているんですね。すると、膝の外側へのスライドが起きていることがわかりました。

つまり、身体をどちらかというと前傾姿勢気味のコントロールできれば、膝の外方スライドが消え、痛みも消えるということ。では、どうして微妙に後傾していくのか。ここを細かくチェックしていくと、あごが微妙に上がっていることがわかりました。なので、あごを下げれば(引けば)いいということ。

で、あごを下げる(引く)ためにどうしたらいいのかと考えた時に、上の写真のテープを思いつきました。そして、自分でさっと貼ってみたところです。

結果は…、無事に外側へのスライドが消え、痛みもほぼ消えました。

知っておいてほしいこと

さて、ここからわかることです。身体の何処かに痛みがある場合、原因の追求がとても大切になってきます。原因追求なしで、ただ痛いところにだけいろいろな刺激を加えてもなかなか効果が出ないだろうということ。

今回の例でも、どうしてあごが上がってしまうのかというところまでは、まだわからないので、これ以上原因を深掘りしていくことはできません。が、かなり効率的に痛みを止めることができています。作業としてはテープを一枚貼るだけですから。

そして、膝の痛みでも全身をみなければいけないということ。痛いところだけをみていてもダメな可能性が高いということです。

ちょっと症状の連鎖をまとめておくと、

あごが引けない→微妙に後傾→脚の外側に体重がかかる→歩行時に膝が外側にスライドする→膝に痛みが出る

です。ということで、あごをしっかりと引いた状態を作ってあげて、治療は大体OKでした。(実際に、お客さまを調整するときにはもっともっと細かくみています)

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner
K7“代表の走尾(はしお)です。
工学部を出て、富士通系コンピュータメーカーで回路設計を11年以上経験してから人の身体の業界に入ってきました。
今の仕事も四捨五入して20年に入ってきて、かなりレベルが高くなってきています。
コンピュータ業界で培った考え方、アルゴリズムを人の身体を良くする手法に取り入れ、大きな成果を上げています。また、常に手法の修正を行っており、進化する施術を提供しています。
お客さまにはアスリート、ダンサー、職人さん、芸術系の方が多いです。
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