男子大学生陸上部の両脚シンスプリントの場合

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今回は、大学に入学したばかりの男子陸上部の学生さんです。この方の事例、非常に学びが多かったので紹介します。

高校生の頃からシンスプリントに悩まされていたそうです。治療に行くと、アイシングとストレッチの指導をされて、でもなかなか良くならなかったそうです。高校での競技生活を引退し、日常生活では全然気にならない状態になっていました。

大学に入り、部活動をスタートしたとたんに痛みがでて、練習に集中できなくて困っているという状況で来院されました。そこでまず足踏みをしてもらい、全体的な動きを観察しました。下がその映像です。

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=InsJoY_orNQ?rel=0]

主なチェックポイントは、赤丸が出るところです。

第1の赤丸、痛みの出ている患部。 感覚的なものしかいえないのですが、「何となく硬い感じ」 がします。無理やり歩いているというか。 それと、重心が後ろに下がっている。 極端に言うと、踵だけで歩いているように見える、 です。 足の前の方が、あまり地に着いていない感じが しますでしょ? 赤丸はつけていませんが、膝の横ブレが、 右側にホンのちょっとだけ見えますが、 まずまず問題はなさそうです。

第2の赤丸、腰のブレです。 右側が左に比べ、ホンのちょっと外側に流れる量が多いです。

第3の赤丸、腕の振りです。 明らかに、右が左に比べ振れていません。

という動きがあります。 これで思ったのは、

重心が後ろに行き、足の衝撃を吸収する機能があまり働かず、すねの骨に直接衝撃が入り、 シンスプリント状の痛みが出ているのではないか

ということです。

改善方法としては、まずは重心を前に出して、衝撃を和らげ昨日がしっかりと働くようにします。 そこで、テーピングをしてみたのが以下の映像です。

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=kGXIzSGozOw?rel=0]

足がしっかりと衝撃を吸収し、柔らかく動くのが きっとお分かりになると思います。 身体の修正に使ったテープ(筋肉)は4本。

  1. 腹筋をしっかりと働かせること
  2. 右に寄ったバランスを戻すこと
  3. 土踏まずをしっかりと上げること(左右)

です。

で、患者さんと重心が後ろにずれていることに関して話をしていると、面白いことが分かりました。

高校生の頃、姿勢が悪いのを気にして、意識して背筋を伸ばす努力を始めたのだそうです。シンスプリントが 起きだしたのもその頃だそうです。 無理に姿勢を正そう(伸ばそう)とすると、重心が後ろ側に移動する傾向があります。それが原因で今回の障害が起きたように思います。

そんなところまで、治療にあたっては意識をしないといけないケースがあるんだなぁと、教えていただきました。

で、一週間後にまた来院されましたが、走るとまだ痛みはあるとのことでしたが、普段はほとんど意識をすることがなくなったとのことです。 最初の痛みを10とすると、最初の治療後には半分以下になったとのことでした。 次には、3くらいになっているのではないかと期待をしています。

—平成26年7月8日追記—
昔の映像なので、施術前後の変化が小さいですね…。映像で動きの変化が分かりにくい方は、「足音」を聞いてみると違いが分かりやすいかもしれません。 施術前は、衝撃吸収がうまくできていないため、足音も大きめです。それが施術により衝撃が小さくなっているので、その分だけ足音も施術前に比べると小さく、柔らかくなっています。 シンスプリントでは、こういった患部への衝撃など物理的な力の加わり方も評価をすると効果の高い施術となります。

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner

もともとは、富士通系のコンピュータメーカーでハード設計を11年くらいした。

ある時、運動選手のケアがしたくなり、脱サラ、接骨院開業。本格的にケア事業をするために、現在の自費治療院を開設。

今では、世界に挑戦するジュニアテニス選手やプロ選手。3時間を切る、比較的早い市民マラソンランナー、ダンサーや俳優などのケアサポートを行う。


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