キネシオテープを引っ張って貼ると…

今回は、キネシオテープの貼り方の話です。基本はあるのか、いつもその通り貼ればいいのか、そんな話です。

キネシオテープの貼り方といえば、慣れている方は

「貼る場所を伸ばして、テープは伸ばさずに!」

と説明してくださる方が多いです。ぼくもちょっと前まではそうでした。しかし、必ずしもそうではない場合があることが最近分かって来ました。

いきなり例え話ですが、ある人が舞台で大勢を前にスピーチをしなければいけないとします。まっ、たいていはそんな時には緊張してしまっていると思います。でも、まれに緊張感なく、何となくふにゃふにゃしている人もいると思います。そんな時に何かアドバイスをするとしたら、緊張感のある人へとない人へのものとは違うものになると思います。

キネシオテープの貼り方もちょっと似ています。貼られる人の状況をよく確認して、緩んでしまっている人には緩みが締まるように、緊張してしまっている人には緊張を解くように貼るってことです。でも、実際には緊張をしてしまっている人に対しては何もされないことが多いのではないでしょうか?もしあっても、テープを伸ばさずに貼るのではないでしょうか?

キネシオテーピングにはコレクションテープといって、引っ張って貼る手法があります。これは、関節の矯正を目的としていて、要は物理的にテープで引っ張るということです。でも、それ以外でも引っ張って貼ることが有効な場合があるようです。

患者さんを力比べのテストをするときに、やけにテストをしている周辺が震える方がいます。そんな方は、テストのために手や足をテストの位置に持って行こうとするとかなり力が入っていて、こちらの思うように持っていけません。なので、「どこどこに手を動かしてください」とか、そんな指示をして自分で持っていってもらいます。

そんな人達は、身体が全体的に緊張して常に力んでいます。

そんな場合に、テストで緊張感の高いところはどこかを探し、キネシオテープを引っ張って貼ると緊張が解けスムースに動作をするようになります。一般的には、引っ張ったテープを貼ると力が入らなくなりますが、この場合には、その力が入らなくなるということはありません。また、テープを貼られた人の感覚は、「力を入れる努力をしなくても力が出る」という感覚のようです。

まだまだ臨床数は少ないし、テストの方法がかなり慣れを必要とするものなので、今すぐに使って頂けるものではないと思います。が、そんな可能性があることを知っておいていただけるといいなぁと思います。

この記事を書いている人

走尾 潤Body Tuning Labo K7"代表 / Body Tuner
もともとは、富士通系のコンピュータメーカーでハード設計を11年くらいした。
ある時、運動選手のケアがしたくなり、脱サラ、接骨院開業。本格的にケア事業をするために、現在の自費治療院を開設。
今では、世界に挑戦するジュニアテニス選手やプロ選手。3時間を切る、比較的早い市民マラソンランナー、ダンサーや俳優などのケアサポートを行う。