最近あまりなくなりましたが、以前、僕はよく休みの日になると頭痛を起こしていました。ネット検索をすると、どうやら週末型頭痛というものらしいです。
ちょっとうたた寝をしたときなど、起きると頭がガンガンするという感じ。たちの悪いことに、あまり鎮痛剤が効きません。で、頭から首にかけてもカチカチになっている感じ。対策というか解決法的には「緊張をときましょう」だそうです。
そんな時にはどうしていたのか。この記事では、多少でも痛みを減らせるキネシオテーピングを紹介します。
この貼り方は、一般的なキネシオテーピングとは少し違った貼り方をします。でも、一々身体全体を評価して…、のようなことはなく、痛いところに貼る感じのことなので、簡単にお試しいただけます。
キネシオテーピングとは?
参考までに、キネシオテーピングについて簡単に説明をしておきます。
キネシオテーピングとは、伸縮性のあるテープを皮膚に貼る治療法で、痛みや炎症を和らげ、動きを支援します。
キネシオテーピングは、スポーツ選手だけでなく、一般の人にも広く使われています。特に、体の問題に効果的で、熟練したセラピストによる施術では即効性があります。
また、運動前に貼ることで、体の動きを調整し、パフォーマンスを向上させることができます。
キネシオテーピングの効果は、貼る方法によって異なります。そのため、キネシオテーピングを行う際は、適切な教育を受けた専門家に相談することが大切です。治療のプロでも、適切な知識がない場合があり、正しく活用できないことがあります。
キネシオテーピングの効果的な貼り方
キネシオテープ自体は、街中のドラッグストアやスポーツ店で売っているので、誰でも手軽に入手できます。が、実は貼って効かせることは想像以上に難しいです。プロが存在するものって、そういうことですよね。
最初は「硬いところを探す」ことから
では、つらくなった時に自分で貼っていくための手順を紹介します。
まずは首周りのどこが固くなっているのかを調べます。首をちょっと動かしてみたり、自分の手で触ってみたりして、「硬いなぁと思うすじを探す」だけです。
「僕の場合」ですが、首の後ろ側のすじと真横のすじがとっても固い感じ。首を動かすのも重い感じ。直感的にはゴリゴリ強くマッサージして欲しい感じです。強い肩こりをお持ちの方が「強く揉んで」というのはこれですね。
このように、まずは悪いところ(硬いところ)を探します。
硬いところにキネシオテーピング
通常のキネシオテーピングのプロは、「効果の出る貼場所」を探すために「筋肉テスト」をします。もしテストをしないセラピストでしたら、キネシオテーピング的にはモグリなセラピストの可能性が高いです。
とはいえ、今回紹介するテーピングはセルフケア的なので、専門家的なテストはしません。できないし。なので最初に探し出した「硬いところ」に貼るだけです。
貼り方にはちょっとした工夫が必要です。
通常のキネシオテーピングでは、テープをあまり引っ張らずに貼ります。でもそれは、筋肉にうまく力が入らない場合の貼り方。
緊張が強いときの貼り方
週末型頭痛は、筋肉の緊張が強いことが原因です。筋肉の緊張が強いということは、筋肉に力が入りっぱなしになっているということ。そのため、通常通りの「筋肉に力が入らない場合と同じ貼り方」では効果がだしにくいです。
こういった力が入りっぱなしの場合には、定石から外れて「キネシオテープを引っ張って貼る」ということをします。
そこで、先に探しだした硬いところに、キネシオテープを引っ張って貼ります。引っ張り具合は、そこそこ強くです。目一杯引っ張ると、端から取れていってしまうケースがあるので、ちょっと強めに引っ張るくらいの感じです。
念のため今一度強調しておくと、これは一般的なキネシオテーピングの常識から外れています。
週末型頭痛の解消
僕の場合の効果
これで僕自身はすっと頭痛が引いたし、カチカチも和らぎました。「僕で効果があったから誰にでも効くよ」とはいいませんが、簡単にできることなので、是非試してください。
引っ張って貼る方法の特徴
普通、キネシオテープを引っ張って貼ると、その張り具合で違和感を感じることがあります。でも、この場合には殆ど感じません。やっぱり緊張型の場合には引っ張ってテーピングをするのが良いです。
「キネシオテーピングが身体の治療に効果的」と思ってくださる方が大勢いるのはとてもありがたい話。でも、僕的にはちょっと違う考え方をしています。「キネシオテープは貼り方によって身体の変化を自在に起こせる」という感じ。
貼り方で身体を変化させることはできるのですが、それが貼られた人にとって良ければ「効いた」っていわれるし、想定外だったら「効かない」っていわれます。が、実はどちらも効いています。
通常は引っ張って貼ることはしないです。力が入りにくくなるから。でも、入り過ぎているときには抜きたいので、引っ張って貼って、力を入りにくくしてあげるという発想。こういうのはちょっとむずかしいですね。
いずれにせよ、週末型頭痛でつらい思いをしている方は多いです。やってみたら「たったこれだけ?」の話なので、是非試してみて欲しいです。たったこれだけなのです。
おまけ
どうして引っ張って貼るのか。もう少し引っ張って貼ることについて興味のある方は、note(有料)に書きましたのでそちらまで~。