スポーツを楽しむ上で、怪我は避けたいものですが、残念ながら避けられない場面もあります。でも、それはスポーツの一部であり、どれだけ慎重に行動しても発生する可能性があるんですよね。
特に競技スポーツで頑張るアスリートたちは、怪我からの復帰に向けてプレッシャーを感じることもあるでしょう。そんな時に役立つ情報をお届けします。怪我をした場合、どうやって効率よく、そして安全に復帰できるか、そのポイントとタイミングについて、今回はしっかりとお伝えします。
怪我とは何か
怪我とは、スポーツにおいて誰もが避けたい事態ですが、どうしても避けられないことがあります。では、怪我とは具体的に何なのでしょうか。まずは、この記事での定義を明確にしておきます。
怪我の定義: 一瞬で起こる身体の一部の損傷
怪我とは、身体の一部が一瞬で壊れてしまうことを指します。くじいたり、ぶつかったり、折れたりする瞬間がはっきりしているものとします。例えば、足をひねった瞬間に足首を捻挫するケースなどがこれに該当します。また、力を入れた瞬間、踏ん張った瞬間に筋肉の一部が微細に切れてしまう肉離れも該当します。
障害との違い: 運動による長期的な痛みとの区別
怪我とは別に「障害」と呼ばれるものもあります。これは、シンスプリントや腸脛靭帯炎、野球肘、テニス肘など、沢山の運動をした時にいつの間にか生じる痛みを指します。オスグッド病、シーバー病もここでは障害に分類します。この記事での話は、「怪我」に限定されるため、「障害」については別の観点で考える必要があります。
「怪我」の治癒期間
怪我の治癒期間は、怪我の種類や程度、身体の部位などによって大きく異なります。一般的な捻挫などの例を挙げながら、治癒期間についての理解を深めていきましょう。
一般的な治癒期間: 足首の捻挫など
怪我の治癒期間は一概には言えませんが、よくある足首の捻挫などでは、3週間から1ヶ月程度が標準とされています。この期間は、日常生活に戻れる程度までの回復を指し、スポーツへの完全復帰ではありません。
治療後のスポーツ復帰: 100%の能力回復までの過程
病院で3週間の治癒期間と診断された場合、それは日常生活レベルが元に戻るまでの期間です。100%の能力でスポーツに復帰できるレベルではありません。アスリートの場合には、そこからリハビリの期間に入ります。
治療側と患者側の意識が食い違いやすい点なので、注意が必要です。
注意点: 完全回復までのタイミング
怪我の治療期間には、患部の状態だけでなく、全身のバランスや動きの調整も考慮する必要があります。徐々に運動負荷を強くしていくことで、可動域、筋力、動き具合などをトータルで回復させていく必要があります。ちなみに、この期間は、ケーセブンの最も得意とするジャンルです。
リハビリの期間とごちゃ混ぜになることもよくあります。できるところからやる、みたいな感じです。
怪我の治癒期間の理解
怪我の治癒期間は、単純な数字で表すことは難しいです。怪我の種類や程度に応じて、どれだけ治療に取り組めるかなど、個別のケアと計画が必要です。怪我からの完全な回復を目指すためには、専門的な知識と経験が求められるため、適切な専門家と連携することが重要です。
復帰のタイミングとリハビリ
現場復帰のタイミングは、治療方針、手法、医療側の考え方によって多少の違いがあります。
とはいえ、通常は医療側の「治った」という判断後すぐに復帰はできないです。大抵、リハビリをすることになります。リハビリの様子を見ながら、少しずつ現場にでも出ていくという感じです。
「だいたい痛みが消えたから明日から100%復帰OK」ということは、まずないです。
また、現実問題として100%復帰のタイミングを正確に決められる人は世の中に存在しません。たいていは、
- 少しずつ様子を見ながら運動負荷を強くしていく
- 可動域、筋力、動き具合などをトータルで回復させていく
という感じで、徐々に現場復帰となります。
怪我からの復帰後の再発防止
怪我をして現場からの離脱をすると、少しでも早く復帰したいと多くのスポーツ選手は考えます。怪我からの現場復帰のタイミングが早過ぎると、再受傷(同じ所をまた壊す)して復帰失敗のリスクが高まります。
医療側は比較的安全策を取ろうとします。逆にスポーツ選手側は少しでも早く復帰をしたくて無理をしてしまうケースが多いです。 もし、復帰時期の判断を医療側でなく、スポーツ選手自身や周りの関係者がしているとしたら、どんな段階、感じで復帰しているでしょうか。
- 痛み止め、テーピング等で我慢できる痛みならOK
- 何もなしで我慢できる痛みならOK
- 痛みがほぼ消えたらOK
いじわるのようですが、安全策をとるなら3.の痛みがほぼ消えて、さらにしばらくたってからです。
というのも、痛みと治り具合は必ずしも同時進行しないからです。たいてい、治る前に痛みが先に消えます。またスポーツ選手自身が痛みに慣れて、プレー出来る気がしちゃうという場合あります。これは関係者の想像以上に危険です。
いずれにしても「痛みが消えてもまだ完全に治りきっていない場合がある」ということを知っておくべきでしょう。
まとめ:予防策
スポーツをしていれば、大切な大会や練習などが自分の身体の都合とは関係なくやってきます。そのため、どうしても無理をしなければいけない場合もでてきます。そんな場合でも、「まだまだ完全じゃない」という意識を持ちましょう。
テーピングなどによる保護や専門家によるメンテは必須です。手放し、無防備な状態での復帰はしない方がいいと思います。
今まで沢山のアスリートをみせていただいていますが、レベルが上がれば上がるほど怪我をしないように注意をしています。「痛みがなくても怪我予防とパフォーマンス維持のために定期的なメンテナンスを受ける」スポーツ選手はレベルが上がるほど増えていきます。
逆にいえば、怪我をしないように注意をあまり向けられないスポーツ選手は結果的にパフォーマンスが上がらずレベルも上がらないように見受けられます。
「怪我を絶対にしないようにする。」のは不可能ですが、少しでもリスクを減らすことは可能です。道具の管理、健康状態の管理、食べ物の管理、いろいろ気にすべきことはありますが、とにかく身体は壊さないように注力して欲しいです。
怪我を一瞬で治してしまう魔法のような治療は世の中にありません。「スポーツ整体に行けば、何とかしてくれる。」そう考える人は多いです。考えてくださるのはありがたいです。
でも、そうではなくて、とにかくスポーツを継続していたいということであれば、壊れてから治療するではなくて、壊れないように対策するのがベストと考えています。