アスリートの怪我から復帰するタイミングの考え方

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スポーツには怪我がつきもので、どんなに注意をしても予防をしてもするときはしてしまいます。 では、不幸にも怪我をしてしまった時に、どんなタイミングで復帰ができるのかを考えてみましょう。

怪我をした

怪我とはなにか

情報を正確に伝えるために、最初に「怪我」とはなにかをはっきりしておきます。「怪我」とはこの記事では、「一瞬で起こる身体の一部が壊れてしまうこと」とします。くじいたり、ぶつかったり、折れたり、はずれたり、切れたりとかそういうもの。壊れた瞬間がはっきりしているものとします。

それとは別に「障害」と呼ばれるものもあります。シンスプリント、腸脛靭帯炎、野球肘、テニス肘とか沢山運動をした時にいつの間にか生じる痛み。オスグッド病とかシーバー病もここでは障害に入れてしまいます。

この記事での話は、「怪我」限定の考え方で、「障害」は少し違ってくる場合があります。

「怪我」はどのくらいの期間で治るのか

怪我の種類、程度、場所(部位)などで違いがあるので一概には言えませんが、よくある足首の捻挫などでは3週間から1ヶ月位が標準です。そこそこの時間が掛るということ。

また、病院とかで3週間と言われた場合、通常は「日常生活に戻れる程度」までの期間のことで、100%の能力でスポーツ復帰できるレベルではありません。ここは、治す側と患者側で意識が食い違いやすいところなので注意が必要です。

治ったらすぐに復帰できるのか

治療方針、手法によっても多少の違いがありますが、通常は多少のリハビリだったり様子を見ながらということになります。「だいたい痛みが消えたから明日から100%復帰OK」ということは、まずないです。

現実問題として、100%復帰のタイミングを正確に決められる人はいません。たいていは、

  • 少しずつ様子を見ながら負荷を強くしていく
  • 可動域、筋力、動き具合などをトータルで回復させていく

という感じで、徐々に現場復帰となります。

気をつけなければいけないこと

怪我からの現場復帰のタイミングが早過ぎると、再受傷(同じ所をまた壊す)して復帰失敗ということが起こりやすくなります。医療側は比較的安全策を取ろうとしますが、選手側が少しでも早く復帰をしようと無理をしてしまうケースが多いです。 もし、選手自身や周りの関係者の判断で復帰しているとすれば、どんな段階でしょうか。

  1. 痛み止め、テーピング等で我慢できる痛みならOK
  2. 何もなしで我慢できる痛みならOK
  3. 痛みがほぼ消えたらOK

いじわるなようですが、安全策をとるなら3.の痛みがほぼ消えて、さらにしばらくたってからです。

というのも、痛みと治り具合は必ずしも同時進行しないからです。どちらかというと治っていないのに痛みが先に消えてしまう、ということが多いです。また選手自身が痛みに慣れて出来る気がしちゃうという場合あります。

いずれにしても「痛みが消えてもまだ完全に治りきっていない場合がある」ということを知っておくべきでしょう。

現実的には

スポーツをしていれば、大切な大会や練習などが自分の身体の都合とは関係なくやってきます。そのため、どうしても無理をしなければいけない場合もでてきます。そんな場合でも、「まだまだ完全じゃない」という意識を持ちましょう。テーピングなどによる保護は必須です。

今まで沢山のアスリートをみせて頂いていますが、レベルが上がれば上がるほど怪我をしないように注意をしています。「痛みがなくても定期的なメンテナンスを受ける」選手はレベルが上がるほど増えていきます。

怪我を絶対にしないようにする、ということは不可能ですが、少しでもリスクを減らすことは可能です。道具の管理、健康状態の管理、食べ物の管理、いろいろ気にすべきことはありますが、とにかく壊さないということに注力していただくと良いと思います。

怪我を一瞬で治してしまう魔法のような治療は世の中にありません。とにかくスポーツを継続していたいということであれば、壊れてから治療するではなくて、壊れないように対策するのがベストと考えています。

この記事を書いた人
Body Tuning Labo K7”代表。 人の身体、特に上昇志向の強いアスリートの動き具合を調整していくのが一番得意。 ほぼ100%の人が「自分の身体はちゃんと動いている」と思っているので、もっといい世界があることをお知らせしたい。 元コンピューターハードウェア設計エンジニア。たぶん、異色の転職組で人の身体を見ていくフローも違う。そのため、違う結果が得られるはず。 そういった世界を経験してきているので、根性と気合ですべてをこなそうとするのは苦手。
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