毎月、定期的に参加している健康マルシェ。
ふらっと立ち寄ってくださったお客様と、いつものように少し雑談をしていました。
最初は本当にたわいもない話で、
「特に痛いところはないです」
「困っていることもないですね」
そんなやり取りだったんですよね。
「困っていない」という認識
身体の話になっても、本人の認識としては特に問題なし。
日常生活では支障もないし、病院に行くほどでもない。
ただ、話をもう少し進めていくと、
「そういえば肩がちょっとおかしくて」
という一言が出てきました。
昔から続いていた、肩の違和感
学生時代に野球をやっていて、
ボールを投げるために腕を後ろに引く動きが、昔から痛かったそうです。
今も草野球を続けていて、
プレー中は多少気になる。
でも、日常生活では特に困っていない。
だから、
「ずっと治らないものだし、そんなもんだと思ってました」
という認識になっていたわけですね。
潜在的な問題というもの
ここ、すごく大事なところだなと思っています。
本人の意識の中では
「困っていない」
「問題ない」
になっているけれど、
実際には、
草野球の場面では確実に気になっている。
つまり、問題は“存在している”けれど、日常の意識には上がってきていない状態。
これ、身体では本当によくあります。
デモンストレーションとしての施術
せっかくなので、
デモンストレーションがてら、肩の動きがきちんと出るように少し施術をしてみました。
すると、
さっきまであった違和感がなくなって、
腕がスムーズに動く。
この時点で、
「あ、治った」
と感じる方も多いんですけど、僕はそこで終わらせません。
壊れた原因は、別にある
肩が楽になったとしても、
「じゃあ、なぜ肩が壊れたのか」
は、まだ何も解決していないんですよね。
いきなり肩だけが壊れる、というのは考えにくい。
必ず、どこかに原因があります。
シャドウピッチングで見えてきたこと
そこで、シャドウピッチングをしてもらいました。
すると、すぐに出てきました。
踏み込む足の踏み込みが、うまくいっていない。
きちっと踏み込めないので、
重心移動が甘くなる。
その結果、身体の回転が出ない。
回転が出ない分を補正しようとして、
腕に力を入れて投げるフォームになっていたんですね。
軸足を整えると、全身が変わる
そこで、
軸足の動きが正確に出るように調整しました。
すると、
さらっと重心移動が起きて、
身体がきれいに回転する。
腕も、力を入れなくてもサクッと振れるようになる。
肩には、ほとんど意識を向けていません。
身体は「部分」ではなく「システム」
結局、身体はパーツごとに動いているわけではないんですよね。
全身が協調し合って動いている。
だからこそ、部分評価ではなく、システム評価が必要になる。
ここが、K7が一番得意としているところです。
筋肉ではなく、神経系の調整
K7でやっているのは、
筋肉(筋力)を鍛えることでも、強くすることでもありません。
神経系の調整です。
なので、
その場で変化が出ることが多い。
体験すると「不思議ですね」と言われることもあります。
でも、やっていることはちゃんと学術的な話です。
一般的なアプローチとの違い
これが、整形外科や、動きを見慣れていない治療院だと、
「肩に炎症があるから休みましょう」
という話になりがちです。
起きてしまった結果だけを見る。
なぜそうなったのか、という原因には、あまり踏み込まない。
だから、
一度は良くなって現場復帰しても、
原因が残ったままで、また再発する。
これが、痛みを繰り返すメカニズムだと思っています。
自分の意識にない問題
自分の意識下に問題がないからといって、
問題が存在しないわけではありません。
ただ、
自分自身が気づいていないだけ。
意識に上がってきていないだけ。
それを放っておくと、
いつか強い痛みとして表に出てくる。
最悪の場合、修復が難しいレベルまでいくこともあります。
身体が壊れる理由
身体が壊れるのは、
基本的には、壊れた場所に負荷をかけ続けた結果です。
理想は、
全身がきれいに動いて、
負担のムラがどこにもない状態。
一部に負担が集中するのは、
フォームの崩れがあるから。
そしてそのフォームの崩れは、
本人が気づいていない身体の不具合や、間違ったフォーム感であることがほとんどです。
定期メンテナンスという考え方
だから、
身体を使っていく人。
スポーツで上を目指していく人には、定期メンテナンスを勧めています。
今まで定期的に身体を見させてもらっている方で、
「問題がまったくない」人は、一人もいません。
ただ、
本人が気づかないレベルの微細な動きの不具合を、
定期的に修正している。
だから、
日常的に問題を感じないで済んでいる。
そんな状態なんですよね。
今日は、健康マルシェでの一場面から、
そんなことを改めて考えていました。

